1章/メイン/x0407_妖精殺しの息子に~

ランスロットとディナタン

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【アーサー】
それにしたって、学内は喧々諤々だなあ
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【ケイ】
当たり前だ。武器を持たぬ騎士などいるか
それも敵に雇われていた傭兵風情に席など
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【ケイ】
…しかもノワールが『妖精殺し』の息子だと
知れ渡れば収拾がつかなくなる
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【ランスロット】
落とし前はつけさせるさ
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【ケイ】
あの咎を、誰に?
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【ランスロット】
…そのために俺がいる
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【ケイ】
…ランスロット
貴公はなにを知っている?
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【ランスロット】
なさねばならないことを
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【ディナタン】
………ランス、ロット卿
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【ケイ】
…昔馴染みとは言え無礼極まりないな
父も父なら兄も兄、妹も──
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【ディナタン】
礼を失したことは謝ります…
でも、兄を侮蔑するのはやめてください
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【ケイ】
謝罪はできるようだな
ならばこちらも…礼を失したことを謝ろう
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【アーサー】
まあまあまあ
積もる話があるだろう
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【ランスロット】
…ディナタン
そう心配しなくていい
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【ディナタン】
なにか理由があるんだよね…?
兄さんを行かせたのにも
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【ディナタン】
なにも言ってくれないのにも…ワケが
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【アーサー】
…なあ、ランス
彼ならカリバーンを抜けるとなぜ思う?
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【ランスロット】
俺が思っているのではない
そうならなければならないんだ
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【ディナタン】
ランス兄ちゃん…?
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【ランスロット】
武器を預かり
必ず帰って来るさ。あいつなら
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