1章/メイン/x0410_聖杯と妖精殺し

聖杯と妖精殺し

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【ギネヴィア (心の声)】
(…それに、ケイが言ってた『妖精殺し』――
それについてもなんか隠してるみたいだった)
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【ギネヴィア】
そもそも『妖精』って確か…
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【侍女】
あら。やっぱりいた
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【ギネヴィア】
ねえ、ちょっと聞きたいんだけど『妖精』って
確か円卓の騎士が守ってたのよね
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【侍女】
そのはずだけど…、どうしたの?
ブリテンの伝承によれば──
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【侍女】
『どんな願いでも叶える』
と言われる伝説の遺物──『聖杯』
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【侍女】
世が混迷の時代に至ったときに
ブリテンのどこかに現れるという
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【侍女】
歴史すら変えてしまうかもしれないその聖杯を
悪用されぬよう円卓の騎士は探す使命をもつ
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【侍女】
そして『妖精』が
いつか現れる聖杯への道しるべとなる
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【ギネヴィア】
豊かな教養、感服するわ
伝説とかマユツバだけど
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【ギネヴィア】
いつどこに出てくるかわかんない聖杯を
妖精さん守りながら待つってワケ、気の長い話…
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【侍女】
ここまではお子様ですら知っているおとぎ話
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【侍女】
だけど、その妖精を殺した者がいる
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【ギネヴィア】
…────それが『妖精殺し』…
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【侍女】
『妖精殺し』については円卓の騎士や
王族のごく一部しか知らない話になるけど
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【ギネヴィア】
聞かせて?
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【侍女】
妖精はログレスから遠く離れた地
聖杯城に住まわされていたの
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【侍女】
ある円卓の騎士が聖杯城に派遣され
妖精守護の任に就いていた
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【侍女】
けれど8年ほど前のこと
その騎士は突如妖精を殺害し──失踪
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【ギネヴィア】
…その『妖精殺し』って、どんなやつ?
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【侍女】
それがね、わからないの
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【ギネヴィア】
わからないってなによ
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【侍女】
妖精を守るべく
身分は隠されているから
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【侍女】
ログレスでも限られた者しか妖精殺しを知らない
もちろん私もまったくわかりません
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【ギネヴィア】
………なんで、殺しちゃったのよ
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【侍女】
それも、皆目
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【ギネヴィア】
…ふぅん
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【侍女】
それはそうとギネヴィア?
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【ギネヴィア】
なによ
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【侍女】
ぼっちメシ、やめたら?
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【ギネヴィア】
ウッ、うるしゃァい…………!!
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