ノワール、待ちたまえ
貴公は試験を突破してみせた
私としては本意ではないが
しかし、なんといっても貴公は敵国の出身だ
まずは我が国の騎士としての心構えを…
ケイ様！市街地からほど近い場所で
バルバロイが確認されたとのこと！
憲兵団、出動いたします！
わかった
よろしく頼む
まったく、いつもいつも突然やってくるよねえ
「これから行きますよ」
なんて言ってくれるバルバロイはいないだろ！
それはそうだけどさ～
どうする、もう因枢分解して行っちゃう？
街の門を出たらでいいだろ
ほら、急ぐぞ！
彼らは？
憲兵団とか言ってたけど…
市民をバルバロイから守ることを任務とする
兵士たちのことだ
彼らはこの学園で学び
ゲシュタルト・シフトを果たした…
言ってみれば貴公の先輩たちだな
卒業後、ログレスの軍属となり
この街や付近の村々、同盟国などに駐在している
なるほど
そんな組織がログレスにはあるんだな
なあ、俺も憲兵団に入ることはできるかな？
街の人を守るというなら、協力したい
なに？
憲兵団に入るためには
ゲシュタルト・シフトの儀式を…
そうか、貴公はすでに済ませているのか
我が王の意向で学生のうちは軍属にはできぬため
正規入隊というわけにはいかないが
見習いというかたちでなら構わないだろう
バルバロイと戦える者が多いに越したことはない
…ただし憲兵団の任務は
常に死と隣り合わせになるが？
覚悟の上だ
俺はもともと傭兵だしな、そんなのは慣れてる
ふむ
であれば市街の酒場に行ってみるといい
偵察隊からのバルバロイ出没情報の収集と
憲兵団への出動要請は
あそこにいる
情報屋が一任されている
市街の酒場？
なんだってそんな場所にいるんだ？
なにぶん人手不足なものでな
わかった
行ってみるよ