1章/メイン/x0809_小分岐L_③

海にて:ランスロット

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【トリスタン】
じゃ、国王に挨拶してくるよ
海でも眺めながら待ってて
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【ランスロット】
いいものか?海は
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【ノワール】
昔、父さんと一緒に行った海辺で
釣りが苦手なあんたの姿を思い出した
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【ランスロット】
魚など泳いで捕まえるなり
剣で刺してしまえばいいんだ
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【ノワール】
あのころと同じ言い訳
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【ランスロット】
余裕がないんだ、きっとな
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【ノワール】
余裕?
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【ランスロット】
じっと待つ余裕が
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【ランスロット】
いつもなにかに急かされている気がする
休む暇があるぐらいなら走りたいと
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【ノワール】
おかげであんたに見つけてもらえた
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【ランスロット】
お前が、俺や師匠を信じ続け
追いかけ続けてくれたおかげだ
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【ランスロット】
…また、昔のように戻りたいと願っている
それは俺のささやかな夢だ
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【ランスロット】
戦いを終わらせるため
今しばらくは急ぎ足で行く
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【ランスロット】
俺が足を海辺で止めたら──
腰が下ろせる余裕ができたなら──
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【ランスロット】
…きっと、師匠と共に歩める日がくる
務めや使命を果たし、その日々を勝ち取ったら…
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【ランスロット】
至らぬ俺に
釣りでも教えてくれ
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