ライエンス…！なぜ…？
ウォールが侵入を防いでいるはずだ…！？
妖精の血を湖に落とし、未来を覗く…
そうすれば？きっと？おそらく？
未来視で聖杯の行方を知れる…？
でも…湖の妖精ってもういないとかって
そう。問題は
困ったものだ…魔女がもたらす知識は断片的でね
肝心なところが解らぬときている
ワタクシたちは産まれ堕ちた膿
穢す力はあれど知識は虫食いのようで
…だがね、妖精の再臨を待つほど悠長ではない
近い存在で未来視を試してみるしかあるまい
近い…、存在…？
人と妖精の外見にはさほど差異はないと聞く
となれば私に見分けはつかぬ
だが丁度現実離れした力を持つ者が集まる
学園の者どもが目の前にいるではないか
特殊な力、変わった出自の女を全て湖に沈めよう
全員血を絞って湖に垂らせば成否が解る
ハズレであれば
ブリテン島中で妖精狩りといこう
そん、な…！
…弟君とは、もっと話をしたかったよ
一緒にグルメツアーに行く予定だったんだ
喰らうのはこちらだ
…聖杯を手に入れる前の
オードヴルとしてな
お姉様
この
さあさあ
みんな出てらっしゃい♪
なんて数だよオイ…！？
マスター…この前の湖とは明らかに違います…！
ここは妖精の湖、その門は…！！
さあ、継承者の故郷を喰らいつくせ