現状を、整理しようか
貴公らがコルベニック城に行く前と後では
ブリテンの状況は大きく変わった
ブリテン島東部を治めていたカレドニア王
ライエンスは我らログレスが討ち取った
だが、ライエンスと通じていた魔女とローマが
混乱に乗じてカレドニア城を占拠
オレらがここ半年で勝ち取った地域も
ローマの物量にヤられちまったって話じゃねえか
カレドニアの領土を手中に収めたことで
島の南側から東側までがローマのものとなった
南側を抑えられているのは厳しいね
海の向こうから援軍を呼べない
ルーシャスは魔女と組んでいた
ローマの支配地区はバルバロイのそれと同義だ
- ルーシャスが魔女と組む利点は？
- まとめて叩き潰すまでだ
ルーシャスが
魔女やバルバロイと組む利点は？
バルバロイの糧…人間が沢山いる
ローマは格好の餌場になるんじゃない？
餌場になったうえでバルバロイが増殖すれば
ローマの兵力として扱える、のだろうか…？
ルーシャスに魔女やバルバロイを御せるのかな
食いモノにされて終わりな気もするけどね
どことどこが結託しようと関係ない
まとめて叩き潰すまでだ
長い戦争になりそうでも安心していいぞ
わたしがゴハン作るからな♪
兵糧はバッチシ！だけどよォ…
つまり敵は、大陸とも繋がり物量でも勝るローマ
そしてその数を増やし続けるバルバロイと魔女…
…まともにぶつかれば消耗戦だ
いずれこちらにガタが来る
そろそろ諦めどきかねェ王様？
伝承より円卓の騎士へと
義務付けられた目的を忘れたか？
…「世界平和の願いを叶える聖杯を探し求め
その聖杯へ導く妖精を守る騎士」
そうだ。では
なぜ俺たちは聖杯を探さねばならないのか？
- バルバロイを根絶するため
- 奇跡の器だから
決まってる
この地からバルバロイを根絶するためだ
そうだ。聖杯を探し、妖精を護る
それが円卓の騎士に課せられた使命
伝承が語る──
ＧＳを果たした、力を持つ者の責務だ
奇跡の器だからだ
それも正しい
あまねく願いを叶えると言われる聖杯…
それを邪な望みを持つ者に渡しては世の破滅だ
聖杯は混迷を極めた世界に現れる
ゆえに聖杯に願うべきはその収束…
つまり、バルバロイの根絶か
そして古代、バルバロイの封だった最初の武器が
継承者をＧＳへと導き、それを果たさせた
彼女は多くを語らなかったし
伝承に語られた事柄も多くはなかったが──
つまり継承者のＧＳと聖杯が
バルバロイ根絶の鍵となる…というわけか
世界の破滅直前に現れる聖杯
バルバロイの封に導き出された継承者のキラーズ
そのふたつを手にする継承者こそが
世界救済の唯一の武器
平和の在り処は、その手の中だ
…すでに妖精は世界から姿を消したとされ
聖杯探索は困難を極めることだろう
さらに探索範囲は魔女とローマの制圧下…
だが、俺たちはやり遂げねばならない
受け継がれたもののために
善は急ごう
すぐに策を考える
…ブリテンを覆うローマとバルバロイを叩いて
どこにあるかわからない聖杯を見つける…
出来ればそれこそ奇跡だが…
聖杯を見つけ出し、ブリテンを取り返す
バルバロイと魔女の包囲網を突破して
平和な話は、それからだな