ボクが讃えられる早道だと思うがね！
急いては事を仕損じます
パーシヴァル様
黙って携えられたらどうだい
ボクのキラーズ…武器ならばさぁ
ではこのディンドランを携え…抱っこでもして
あてどない旅に出られますか？
じ、自分の足で歩け！
なんでボクが抱えなきゃならないんだ！
ハァ、パー坊に抱っこされる日が来るなんて
義姉さん嬉しいわ
は、話を聞け！！抱っこはしない！
あと学内でパー坊はやめろと何度言ったらわかる
かつては抱っこをねだって離れなかったパー坊が
ああ、こぉんなにリッパになったのね
なでなでするな！！話を逸らすな！！
ボクのキラーズならボクに口答えするな！！
図書院で大きな声は
聞かれてしまいますよ、パー坊？
………フッフン
これはこれは継承者クン。随分と勉強熱心だね
勿論今の口論は聞いていないね？
- 聖杯を調べるのに夢中だったよ
- パー坊は甘えん坊なんだな
- （この場を去る）
聖杯のことを調べるのに夢中だったんだ
意味深な魔女の言葉も気になったし…
だからなにも聞こえてないよ
そういうことにしてくれ
ほんと、そういうことにしてくれ
パー坊は甘えん坊なんだな
おまえぇぇええ
もうすごいんですから
おまえぇぇぇええええええ
失礼します
おい！さらっと失礼するな！
言いふらす気だろう！言いふらす気だなあ！？
どうしましょう
ディンドラン、はずかしいっ
うれしそうだな！！
継承者クンからも言ってやってくれないか
彼女に
あの『聖杯城の巫女』の探知は
不発に終わったんだろう？
ボクも巫女を軽んじているわけではないが
恐らくは魔女が一枚上手だったということだ
断定しよう
ずばり聖杯は魔女が持っている
もしくは聖杯の位置を魔女は把握している
あるいは思わせぶりな態度でかく乱を狙っている
- 全然断定できていないぞ
- フィエナの力は確かだ
全然断定できていないぞ…
うるさいな！！
断定しようと思ったが判断材料が多すぎる！
ゆえに思考を巡らせているんじゃないか！
それを人は
断定できていないと言うのですよ
フィエナの力は確かだ
予期せぬことが起きたと伺っています
聖杯の反応はあったというのに
魔女を倒したらわからなくなってしまったとか…
でまかせを言っている可能性も
否定できないんじゃないか？
疑い合っている場合じゃない
だからさ！
ボクは考えたのさ！
魔女が潜んでそうな場所を
片っ端から潰してくんだ、そうすれば──
フィエナ様のお告げを待ちましょう
闇雲に動いてはなりませんよ
戦果をあげるチャンスだと言ってるんだ！
聖杯は見つからなくとも魔女への奇襲にはなる！
ヴォールスと探偵ムスメに
先を越されたくはないんでね！
仲間を悪く言うものではありませんよ
ノワール！！
フィエナ？
噂をすればだ、このパーシヴァルを見込んで
先駆けてお告げを届けに来てくれたのかな？
ノワール、ノワール…ごめんね、私…！
フィエナ様…？
ガラハッドを………
ガラハッドを、さがして！！