座すべき者はすべてに平等
それが円卓を囲む騎士たちの精神だ
だけどその平等の学生生活を守るために
継承者のキラーズを犠牲にしていいのかしら？
誰かがひとり孤独に震えているなか
笑って過ごせるのかしら？
ペレス陛下はそれが許せない
恩義ある者の遺児を救わねば死に切れない♪
家族が皆バルバロイと化すのなら
バルバロイとして生きる道を拓かねばなるまい
ランスロット卿には
出来うるかぎり長らくの生を
銀卓騎士には
バルバロイとして生きる世界を
そして継承者はそのなかで
人として生きるのは寂しいであろうから…
バルバロイと同化させ
バルバロイを継承する者として祀り上げる♪
そのために聖杯を穢して
ノワールを侵そうとしていたんだ…！？
バルバロイに喰われ
存在を消し去られるよりは遥かに良かろう
あともどり出来ぬバルバロイの道を
歩む覚悟の末の行いということだな
笑うがいい。人としての誇りはないのかと
他者の道を無理強いするなど馬鹿げていると
笑わないさ、ペレス王
父なる彼や妖精のためと口では言いつつ
平和とは程遠い行いであると
ノワールの枷、ランスの孤独
すべては支払わなければならない平和の代償だ
その犠牲を…俺は強いる
受け入れるか否かは彼らの選択だが
だからこそ俺は
この穢れた血を流し切る覚悟だ
ペレス王、貴方と同じく
アーサー王…
そして俺が願うは
王など要らぬ平和だ
………成程
ペレス王、貴方の願いは
近い将来に叶うさ
…ならばつける決着は
最強騎士らの道を
銀卓と円卓どちらが護るかのみだ
安心して♪
共倒れになったところを
私がまとめて喰らってあげる
そうは…いかぬな
………え
…ッ！？
なによ、これ…？
銀卓騎士と儂が倒れれば
魔女もコルベニック城のバルバロイも終わりだ
お爺様…！？
なんのために儂が
ロンギヌスに己を貫かせたと思うておる？
命からがらで魔女の侵蝕を受け入れることで
根深くバルバロイと繋がることが出来た
だ、だからっ、なんだって言うのよ…っ！？
貴方は私の言うとおりに動いていればいいのよ！
魔女が望もうと儂との分離は不可能
姉妹たちの助けはもうないぞ、モーロノエー
そ、んな…？
最初からコレが狙いで…！？
主導権は今や、このペレスにある
魔女を、取り込んだ…！？
成程…今ペレスを討つことが出来れば
魔女姉妹もろともというわけね
そうとも
雌雄を決しよう
…お爺様の目指す世界が正しいのか否か
ガラハッドにはわかりません
………誰もわかるものか
お爺様の望む僕の姿など
ずっとずっとわかりませんでした
ガラハッド…そなたには
そなたになど、なにひとつ望んではおらぬ…！
だけどランスロットを追い
ノワールと競い、学園で知った！
僕は多くを学びたい！
心のままに、友や仲間と生きていきたい！
誰かに言われた道を行くのでもなく！！
僕がガラハッドとして
生きたい道を！！