1章/メイン/L0116_最強騎士、最低の道程1

最強騎士、最低の道程

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【ランスロット】
なにが本物かわからないまま
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【ランスロット】
逃げ足だけで
俺は生きてきた
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【ランスロット】
ノワール、お前に追いかけられるような
そんな道を歩んできてはいないんだ
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【ランスロット】
ノワール。お前に背を押され続けたから
俺は前へと走ることが出来たんだ
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【ランスロット】
産まれて間もなくの頃
海の向こうの故国が滅びた
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【ランスロット】
バルバロイによるものだと言われている
俺は妖精ニニアンに救われ聖杯(コルベニック)城へと逃げ延びた
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【ランスロット】
ずっと、親から貰った名を
持ち続けることに違和感があった
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【ランスロット】
ずっと、親から貰った命で
生き続けることに違和感があった
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【ランスロット】
親も故郷も覚えていない
この血が繋がる先にはなにもない
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【ランスロット】
この名も、この命も
自分のものではないように感じた
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【ノワール】
ランスロット!
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【ランスロット】
本当の名(ガラハッド)から逃げた
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【ランスロット】
唯一生き延びた俺は家族から遺されたものを
継がねばならないはずなのに
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【ブルーノ】
ランスロット
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【ランスロット】
己の命を
まっとうすることから逃げた
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【ランスロット】
誰かの命にぶら下がってなければ
俺という存在が確かめられなかった
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【ディナタン】
ランス兄ちゃん!
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【ランスロット】
家族が欲しかった
疑いようもなく己を肯定してくれる繋がりが
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【ランスロット】
ある時、湖を覗き込んで思った
水のようになれないものかと
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【ランスロット】
透明で、時には光に照らされ黄金に輝く
誰かにとって不可欠な存在に
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【ランスロット】
そうすれば本当に
自分の道を歩める気がした
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【ランスロット】
いつか「生きていてよかった」と
本当に思える気がしたんだ
【(テロップ)】
「自分で名乗ってしまえ」
【(テロップ)】
「俺が逃げ道を塞いでやろう
お前は今日から進み続けなきゃならない」
【(テロップ)】
「自分で敷いたその道を
名前で強いた運命を」
【(テロップ)】
「『最強騎士』と名乗りを上げて」
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【ランスロット】
最強騎士………
【(テロップ)】
「最強騎士に斬られるのなら
格好だってつくだろう」
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【ランスロット】
………B級な名前だな
【(テロップ)】
「王を殺してくれるよな」
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【ランスロット】
だというのに
俺はまた逃げたんだ。ノワール
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【ランスロット】
最低だと思わないか。ノワール
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