推理するまでもないけれど
アーサー王を連れ去った魔女の居場所は
サラスの都とみていいわね
そのこころは？
ローマ残党への対応はギネヴィア殿下が
先陣を切って行っている
今のところブリテン島内で
魔女の目撃談は上がっていない
コルベニック城…という線もあるけれど
彷徨う銀卓騎士がアーサーを狙う可能性がある
それは面倒だし、他人の住まいを愛の巣に…
なんて性格じゃあなさそう
となれば向かう場所は限られる
妖精の命を捧げないまま
サラスに入れるのか？
そもそも聖杯を扱うに足る者を
選定、見出すための存在こそが妖精…
妖精の命を捧げるのは
聖杯の力を解放するためであって…
サラスへの入場は副次的な効果なのかもね
そして妖精当人がいればそのまま入れる…とか
だが妖精マーリンは連れ去られ…
モルガンはサラスの都で
バルバロイの王の生誕を待つだけ
もはや妖精のいない私たちには
手を出せない最悪のシチュエーションね
- （口をつぐむ）
- （妖精のハーフのことを告げる）
………
…最後の敵が育ち切るのを
待つしかないなんてね
ランスロットの迷いを責めるわけにもいかん
こればかりは運命を呪うしかない
…ほかに、妖精がいるとしたら…？
もしもそんな人がいるのなら
きっと清らかで純真ね
世界平和に命を懸ける覚悟とともに
申し出てくれるんじゃないかしら