ペレス王が求めたバルバロイとしての永劫の命は
孤独も生死の苦しみもないのかもしれない
だが、水は流れなければ澱むように
永遠に停滞した生では誰とも絆を繋げない
澱もうと、延々停滞しようと
思い出を愛でられれば満たされるわ！
進み続けなくてはならない
導いてくれた人たちのために
遺志を手に、傷つけられてもその先へ
…アーサーを護るにはこれしかない
愛する家族を救うにはこの道しかないの
楽園から、出ていけ
誰かの願い、誰かの遺志、誰かの武器
虚しくなるわ、綺麗事ばかりで
そのおかげで生かされている
こうして護られている
そうして誰かのために生き続けて
貴方になにが残るの
間もなく忘れ去られるのよ！
いつかは誰もが忘れ去られる
バルバロイがいることで歴史すら食い潰される
思い出も、記憶も、生きた証も──
なにが本物かわからなくなる
それはとても苦しいと知っている
貴方を救う人はいないのよ！？
救われたくて生きた道ではない！！
抜きん出てなお、足を止めはしない
この2本の脚で駆ける力をくれた人たちのために
振り返ればそこに
俺の拓いた道を歩む者がいてくれれば
背は任せられる
ただ、本当に、正直に、率直に
格好をつけることなく本音から救われたと思える
ただ、「生きていてよかった」と