1章/メイン/L0127_ガラハッドED

ふたりの脚を揃えれば

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【ガラハッド】
ガラハッドはここで死ぬ
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【ガラハッド】
ガラハッドとして学園で過ごした半年…
そこで多くの学びを得た
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【ガラハッド】
不潔だと思っていた共同生活
不潔だと思っていた慣れあいの関係性…
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【ガラハッド】
でもすべてがあったからこそ
ガラハッドは戦い抜けたのだと思う
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【ガラハッド】
そしてノワール、お前が──
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【ガラハッド】
鎧の奥の僕を、見てくれていた
それに誇りを持つことが出来たんだ
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【ガラハッド】
『ガラハッドたるべし』とお爺様に言われてきた
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【ガラハッド】
少し疎ましかったこともあった
戒めのようで、呪いのようで
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【ガラハッド】
でも、ガラハッドを名乗るときは
不思議と心を強く持てたのも事実だ
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【ガラハッド】
僕がかつて…誰になろうとしていたか
それはもうわからないが──
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【ガラハッド】
ノワール、お前が
兄のように慕っていた者だと聞いた
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【ガラハッド】
だとすれば僕からすれば…
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【ガラハッド】
目指すべき先であり、越えようとした壁であり
『ガラハッド』を生み出した存在──
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【ガラハッド】
『父』のような
存在なのかもしれないな
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【ノワール】
…多くを、教えてくれた人だ
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【ガラハッド】
ガラハッドの名前が
弱い僕を護る鎧でもあった
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【ガラハッド】
でももう銀卓騎士はいない
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【ガラハッド】
姉上も、
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【ガラハッド】
お爺様もいない
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【ガラハッド】
僕を好きと言ってくれた人は
みんな僕を置いていった
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【ガラハッド】
だから
ひとり立ちするよ
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【ガラハッド】
ガラハッド』をやめて
──に戻ろうと思うんだ
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【ガラハッド】
そして聖杯の伝説を継承したいんだ
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【ノワール】
聖遺物化されたフィエナ──カリスが
俺たちを聖杯に導いてくれた
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【ガラハッド】
姉上を覚えているのはもう
僕とノワールしかいない
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【ガラハッド】
だからこそ、フィエナ・カリスが聖杯として
この地を平和に導いた歴史を遺そう
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【ノワール】
ガラハッド…のことは
これからなんて呼べばいいんだ?
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【ガラハッド】
あ、ああ、そうだな
ガラハッドはガラハッドをやめるんだった
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【ガラハッド】
これから僕は
本当の僕を『好き』になれそうな気がする
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【マイア】
僕の本当の名前は『マイア』だ
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【ノワール】
マイア
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【マイア】
『ガラハッド』は銀卓として生き
姉上とともに昇天した
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【マイア】
『マイア』は………
だから、マイアは、だな
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【マイア】
マイアはノワールとともに生きたい
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【マイア】
お前も僕も『父』から引き継いだものは多く
ひとりで抱えきれるものではない
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【マイア】
だけど絶対に捨てたり忘れたりしてはならない
どれだけ重荷だとしても最後の最後まで
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【マイア】
互いに杯を交わし、卓を囲み
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【マイア】
同じ道を…歩んでいきたい
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【マイア】
お前と僕、ふたりの脚を揃えれば
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【マイア】
4本脚なら
ぐらついたって倒れない
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