ふたりの脚を揃えれば
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【ガラハッド】 ガラハッドはここで死ぬ |
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【ガラハッド】 ガラハッドとして学園で過ごした半年… そこで多くの学びを得た |
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【ガラハッド】 不潔だと思っていた共同生活 不潔だと思っていた慣れあいの関係性… |
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【ガラハッド】 でもすべてがあったからこそ ガラハッドは戦い抜けたのだと思う |
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【ガラハッド】 そしてノワール、お前が── |
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【ガラハッド】 鎧の奥の僕を、見てくれていた それに誇りを持つことが出来たんだ |
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【ガラハッド】 『ガラハッドたるべし』とお爺様に言われてきた |
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【ガラハッド】 少し疎ましかったこともあった 戒めのようで、呪いのようで |
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【ガラハッド】 でも、ガラハッドを名乗るときは 不思議と心を強く持てたのも事実だ |
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【ガラハッド】 僕がかつて…誰になろうとしていたか それはもうわからないが── |
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【ガラハッド】 ノワール、お前が 兄のように慕っていた者だと聞いた |
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【ガラハッド】 だとすれば僕からすれば… |
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【ガラハッド】 目指すべき先であり、越えようとした壁であり 『ガラハッド』を生み出した存在── |
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【ガラハッド】 『父』のような 存在なのかもしれないな |
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【ノワール】 …多くを、教えてくれた人だ |
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【ガラハッド】 ガラハッドの名前が 弱い僕を護る鎧でもあった |
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【ガラハッド】 でももう銀卓騎士はいない |
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【ガラハッド】 姉上も、 |
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【ガラハッド】 お爺様もいない |
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【ガラハッド】 僕を好きと言ってくれた人は みんな僕を置いていった |
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【ガラハッド】 だから ひとり立ちするよ |
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【ガラハッド】 『 ── |
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【ガラハッド】 そして聖杯の伝説を継承したいんだ |
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【ノワール】 聖遺物化されたフィエナ──カリスが 俺たちを聖杯に導いてくれた |
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【ガラハッド】 姉上を覚えているのはもう 僕とノワールしかいない |
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【ガラハッド】 だからこそ、フィエナ・カリスが聖杯として この地を平和に導いた歴史を遺そう |
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【ノワール】 ガラハッド…のことは これからなんて呼べばいいんだ? |
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【ガラハッド】 あ、ああ、そうだな ガラハッドはガラハッドをやめるんだった |
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【ガラハッド】 これから僕は |
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【マイア】 僕の本当の名前は『マイア』だ |
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【ノワール】 マイア |
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【マイア】 『ガラハッド』は銀卓として生き 姉上とともに昇天した |
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【マイア】 『マイア』は……… だから、マイアは、だな |
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【マイア】 マイアはノワールとともに生きたい |
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【マイア】 お前も僕も『父』から引き継いだものは多く ひとりで抱えきれるものではない |
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【マイア】 だけど絶対に捨てたり忘れたりしてはならない どれだけ重荷だとしても最後の最後まで |
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【マイア】 互いに杯を交わし、卓を囲み |
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【マイア】 同じ道を…歩んでいきたい |
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【マイア】 お前と僕、ふたりの脚を揃えれば |
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【マイア】 4本脚なら ぐらついたって倒れない |
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