ずっと先の決闘
View script in luatemplate1 | |
Load | |
Play | |
【ランスロット】 卒業証書授与 ノワール殿 |
|
【ランスロット】 キャメロット騎士学術院における 全過程を修了したことを証する |
|
【ノワール】 …もう? |
|
【ランスロット】 もうだ |
|
【ノワール】 早くないか? |
|
【ランスロット】 早くない |
|
【ノワール】 早いだろ 一年経ってないし |
|
【ランスロット】 たしかに、早いかもしれないが… |
|
【ランスロット】 ──俺が手渡したかったんだ |
|
【ノワール】 ………ありがとう。ランスロット |
|
【ランスロット】 …すまなかった。ノワール 今まで。本当に |
|
【ランスロット】 ありがとう |
|
【ノワール】 ──この学園で |
|
【ノワール】 ようやくわかった気がするんだ 本当のことが |
|
【ノワール】 なぜ父さんや母さんが 俺に武器を手に入れさせたかったのか |
|
【ランスロット】 …どうしてだ? |
|
【ノワール】 ずっと考えてた |
|
【ノワール】 どうして妖精ニニアンは──父さんは… 俺を継承者にしたのか、って |
|
【ノワール】 断片的な記憶だけしか垣間見れなくて はっきりとした結論が出ずにいた |
|
【ノワール】 でも、辿り着いてみれば なんのことはない…普通の事情だった |
|
【ランスロット】 ………自らの娘であるディナタンを 守ってもらいたかったからか…? |
|
【ノワール】 将来、聖域化に際しディナタンが犠牲になるのを なんとしても防ぎたかったニニアンは── |
|
【ノワール】 近親者を継承者とし ディナタンを守護してもらえるよう願った |
|
【ノワール】 父さんはその願いを叶えるべく聖杯を使うために 妖精殺しをしなければならなかった |
|
【ランスロット】 咎人の師匠ではディナタンの傍にはいられない… だからノワールにその願いを託したと…? |
|
【ランスロット】 だが師匠がそこまでする必要があるか? 妖精のために咎を被ってまで── |
|
【ノワール】 父さんは 危惧していたのかもしれない |
|
【ノワール】 いずれ、妖精殺しの息子として追われ ブライアンのもとに身を寄せた俺は… |
|
【ノワール】 必ずカレドニアとの軋轢に巻き込まれる ディナタンとともにバルバロイに襲われる |
|
【ノワール】 ならば重い枷だとしても |
|
【ノワール】 ランスロットを追って 円卓の騎士を夢見続けた俺に… |
|
【ノワール】 生き抜く力を…騎士としての道を 敷いてくれたのかもしれない |
|
【ノワール】 ………とんだ親バカだよな |
|
【ランスロット】 妖精ニニアンに継承者としての素養を 見出されていた可能性もある |
|
【ランスロット】 継承者としての運命を歩むかどうか その選択はお前に委ねたわけだが |
|
【ランスロット】 「親が子を守りたい」と願う 本当に普通の…家庭事情だな |
|
【ノワール】 だけど、そのおかげで 俺はあんたに並ぶことができた |
|
【ノワール】 また──先に行ってしまうけど |
|
【ランスロット】 悔いはない |
|
【ノワール】 格好つけずに |
|
【ランスロット】 ……… |
|
【ランスロット】 少しだけ未練がある |
|
【ノワール】 未練? |
|
【ランスロット】 ………決闘の勝敗が、まだだ |
|
【ノワール】 …勝ち逃げする気だと思っていたよ |
|
【ランスロット】 師匠が言ってたな |
|
【ランスロット】 「金色のコートは名乗りを経て お前の本物と成ったんだ」と |
|
【ランスロット】 「みな、お前が継いでくれるのを信じ 多くを託す」のだと |
|
【ランスロット】 ノワール |
|
【ランスロット】 ………決闘だ。ノワール |
|
PreLoad | |
PreLoad_AutoGenerate |