彼と彼女と王
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【ギネヴィア】 …どうして? |
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【アーサー】 お前たちも俺の正しさがわかるようになる 世界の惨さをその目にしてきたお前たちなら |
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【アーサー】 お前たちならきっとわかってくれる だからここに呼んだんだ |
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【パーシヴァル】 わかるだって? なにをわかれって言うんだ! |
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【パーシヴァル】 ボクはキミの言ってること なにひとつ理解できないよ! |
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【ガウェイン】 それはお前が わかろうとしてねーだけだろ |
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【パーシヴァル】 なんだと…!? |
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【ギネヴィア】 ラグネル!あなたはそれでいいの? |
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【ギネヴィア】 本当にこんなこと、正しいと思ってるの!? ねえ、ラグネル!! |
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【ラグネル・ガラティン】 …わかんないよ、そんなの |
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【ラグネル・ガラティン】 でも… |
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【アーサー】 伝説などくだらない 本当はお前たちだってそう思っているはずだ |
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【アーサー】 大切なものを犠牲にし、その上に成り立つ平和を 尊いものと賛美する都合のいい御伽噺 |
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【アーサー】 その伝説に縋らなきゃいけない世界は 間違っている |
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【アーサー】 だから俺が新たな伝説を作る 王として |
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【ランスロット】 …それでも! |
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【アーサー】 納得いかないか? 納得いくようにしてやる |
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【パーシヴァル】 アーサー王! やはり、こうなるしかないんだね…! |
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【ランスロット】 他に道はなかったのか? |
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【アーサー】 『妖精殺し』をした者が 他に道がなかったのと同じだ |
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【ランスロット】 ………! |
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【パーシヴァル】 貴方の思想のすべてに 共感していたわけではないけれど |
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【パーシヴァル】 「座すべき者すべて平等。出自も問わない あとは剣で信頼を勝ち取ってみせよ」 |
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【パーシヴァル】 故郷のないボクを受け入れてくれたことには 感謝していたし…尊敬もしていたよ |
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【パーシヴァル】 だけど… |
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【ギネヴィア】 パーシヴァル! |
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【パーシヴァル】 彼らを裏切るというのか!? |
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【アーサー】 …敵になってみると 円卓の騎士とは厄介なものだ |
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【アーサー】 だが自分で作ったものは 自分で責任をもって片付けないとな |
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【ディンドラン・ゲイボルグ】 やらせはしません! |
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【ディンドラン・ゲイボルグ】 あああっ! |
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【パーシヴァル】 義姉さん!! |
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【パーシヴァル】 ぐっ―― |
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【アーサー】 楽しかったよ、パーシヴァル |
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【パーシヴァル】 …!! |
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【ランスロット】 …パーシヴァル!! |
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【ラグネル・ガラティン】 ガウェイン… |
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【ガウェイン】 こういうのは俺の仕事ですってば 王様はあまり手を汚しすぎちゃ駄目だって |
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【アーサー】 王の手は汚れていていい |
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【ガウェイン】 そこは意見が合いませんね |
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【アーサー】 そうみたいだ。だが… |
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【パーシヴァル】 ……アーサー――…… |
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【アーサー】 俺は、もう決めたんだよ。ガウェイン この道なき道を切り拓いて進むと |
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【アーサー】 たとえそれが かつての友を殺す道であろうと |
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【アーサー】 そうだろう? 義姉さん、いや――魔女モルガン |
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【モルガン】 …そう。アーサー… あなたはその道を選ぶのね |
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【モルガン】 でも…それは修羅の道よ だから…選ばせたくなかった… |
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【モルガン】 一緒に、楽園へ―― それだけが、あなたの救い… |
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【アーサー】 わかっていたよ 義姉さんが俺を想ってくれていたこと |
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【アーサー】 だが俺は その未来を望まない |
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【モルガン】 そう…わかった |
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【モルガン】 貴方の好きにしたらいいわ ――そのための、せめてもの餞に |
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【アーサー】 …これまでありがとう、義姉さん |
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【アーサー】 心配ばかりかけてすまなかった |
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【モルガン】 …ええ、ほんとに |
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【モルガン】 貴方ったら、義姉さんの言うこと ぜんぜん聞いてくれないんだから―― |
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【ギネヴィア】 そんな… |
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【ランスロット】 アーサー…お前…!! |
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【アーサー】 さて、話をしよう お前たちはどうする? |
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