ギネヴィア…どこにいるんだ
大丈夫か、ディーナ
私は大丈夫
みんなは？
ここんとこ、戦いが続いて休めてないからな
少し休憩しないか？
ううん。だいじょうぶ。もうちょっと頑張ろう
この先にギネヴィアさんがいるかもしれない
私は戦わなくちゃ
だって私は兄さんの武器なんだから
- 無理するな
- そうだな
…無理するな、ディナタン
そうやってまた倒れたらどうする
倒れないようにがんばるよ
だって、使えない武器なんて意味ある？
ディナタン…
そうだな
もう少しだけ先に――
おい、オニーサン正気かよ！？
テメエの妹がヘトヘトだってのに
心配ひとつしねえってのか！？
そういうわけじゃ…
ディーナはアンタと違って
もとから戦いが得意なわけじゃねぇ
ただのイイコちゃんだっただけだ
だから無理して気張って張りつめて
なのにアンタまでディーナのことを――
マァル、いいの
これは私が決めたことだから
兄さんは私の望み通りにしてくれてるだけ
ね、兄さん
ノワール、いったん退こう
これ以上ここにいても消耗するばかりだ
徒労になっちゃうけどしかたない
今ある戦力を大事にしないと
持ってきた弁当も食べちゃったしな！
お腹が空く前に、学園に戻ろう
…わかった
ギネヴィア…
ああ、殿下の思った通り
入れ違いになってしまったのですね
ギネマウアさん！？
もしノワール様がここに来たときのために
留守を任されたのです
「ノワールのことだから
自分をさがしに来るかもしれない」
「けどわたしは待ってるだけは嫌
だから、会いに行く」と
会いに行く…？
ギネヴィアがそう言ったんですか
どうかあの子の話を聞いてあげてください
私にはできないことなのです
ギネマウアさんはなにを
私は…
思い出を、整理したくて