この島には人間が作ったとは思えない遺物が
いくつか存在しているわ
たとえばコルベニック城の近くに建つ巨大な壁
通称ハドリアヌス・ウォール
いったい何人でとりかかれば
あんな大きな建造物を作れるのかしらね
それに特筆すべきは壁の周囲に
発生している眼には見えない力場！
悪しき者の侵入を防ぐべく
コルベニック城の主が発生させているそうだけど
ウォールや力場を発生する仕掛けを作ったのは
別の時代の別の人間とされているわ
それから、今は機能していないようだけど
この島の中央には似たような壁の残骸があるし
島のどこかにこの力場と同じような技術で
その姿を隠す国もあったといわれているわ
これらの建造物は
どんな経緯で作られたものなのかしらね
- なにかを守るため？
- かつての戦争の道具？
- わからない
誰かがなにかを
守ったり隠したりしようとしたんじゃないか？
たとえば妖精とか
妖精…そうね
そう考えると辻褄があう部分もあるわね
遠い昔の戦争で使われた
道具だったり武器だったりするのかな？
人々の進化の歴史は戦争の歴史である…
たしかにその線も考えられるわね
大昔から存在しているものなんだろ？
だったら俺にはわからないな…
そうよね…。文献にもこれらの建造物の
たしかな用途は記されていないわ
これは私の推測でしかないのだけれど
ハドリアヌス・ウォールをはじめとした建造物は
同じ、ないし近しい目的のために
過去の人間たちが作り上げたものだと思うの
なぜそう思うのかって？
それはカンタンよ
過去の叡智の結晶が現在にも残り
今もなお活動を続けている…
ロマンは時代を超えても
色褪せないものなのだから♪