元サブ/D/02月01日/【ルーシャス、汚れた血について】

王であるがゆえに

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【ノワール】
ルーシャス…
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【ルーシャス】
ここは風通しがよいな
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【ルーシャス】
だが屋上にしては高さがない
先を見通すには低すぎる
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【ノワール】
絶対にひとつはケチをつけないと
気が済まないタイプか?
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【ルーシャス】
この学園には苦労させられている
これくらい言っても罰は当たるまいよ
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【ルーシャス】
さて…余と少し話をしていくか?
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【(選択肢)】
  1. やめておく
  2. 話そうか
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【ノワール】
いや…やめておくよ
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【ルーシャス】
そうか
それは残念
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【ノワール】
そうだな。少し話そうか
…聞きたいこともある
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【ルーシャス】
魔女が話していたことについてか
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【ルーシャス】
――(けが)れた血は為政者が作り出したもの
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【ルーシャス】
その穢れは誰にとっての穢れかという話だ
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【ルーシャス】
国の歴史は侵略の歴史
連綿と続いてきたそれを王は学ぶ
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【ルーシャス】
為政者にとって都合の悪い存在は
悪とされ、歴史の闇に葬られていく
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【ノワール】
バルバロイも、そういうものだと…?
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【ルーシャス】
それは後の世が決めることだ
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【ルーシャス】
余は続いてきた歴史こそ守るべきものだと考える
偉大なるローマを守ることは王の義務
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【ルーシャス】
故にローマの繁栄に影を落とすものは
排除せねばならぬ
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【ルーシャス】
だが…もし自身がそうだとしたら
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【ルーシャス】
続いてきた歴史そのものに
疑問を感じることもあるかもしれん
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【ルーシャス】
今まで流れてきた血は本当に正しかったか
現状に固執することで失われるものはないか
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【ルーシャス】
穢れを排除し続けた無菌の楽園に
はたして未来はあるのか――と
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【ノワール】
…わからない
それで仲間を――皆の思いを裏切るなんて
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【ルーシャス】
わかる必要などない
王とは孤独なものよ
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【ルーシャス】
王の孤独など理解するものではない
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【ルーシャス】
それとも、理解できたら許せるのか?
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【ノワール】
それは――
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【ノワール】
でも…それでも俺は…わかりたい
アーサーの『本当』の思いを
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