そなたの胃の中が見たいのだ
ルーシャス様…
ネアは恥ずかしい
喰らったものは何処にいく？
初めてです
そんな問いをなさる御方は
そなたに関心を抱くのは
いけないことか？
いいえ、いいえ、いいえルーシャス様
この初めての気持ちに戸惑っているだけです
このグリートーネア、ご用命あらば
円卓の騎士など瞬く間にやっつけて──
期待して良いのだな？
グリートーネア
はい、はい、はいっ
ご期待くださいルーシャス様っ
先ほどの答えも聞きたいな、グリートーネア？
消化されるのでは
クチを挟まないでっっ！！
…失礼
そなたらが狂おしいほどに求め
喰らう『他者の存在』とその記憶──
まさか単に消化して終わり…などと
味気ないことはするまい？
──このような場に
お呼びいただいて恐縮ですが…
席を外しても…いい？
真に恐ろしきはやはりＧＳよな、フレン
その点ではログレスに水を開けられている
このまま敗色が濃くなり続ければ
魔女は我らを喰らうだろう
…だから？
バルバロイに呑み込まれれば跡形もあるまい
余らが行く末を知っておいたほうが良いだろう？
自らのお立場をわきまえていらっしゃる…
そう、お姉様らの牙はルーシャス様の首元…
そして役立たずの小鳥は
一番にネアが喰ってあげます
ゆえに余が魔女へとかしづこう
人間の負の記憶を育み、至高の味を提供──
喰っても喰い足らぬほど究極の餌場を用意しよう
…ルーシャスくん
そなたの妹は、気の毒であった…
これはその失策への罪滅ぼしでもある
グリートンのことなど、良いのです…
嗚呼、グリートン
許してくれ、グリートン
ルーシャス、さま………
我らのような者のために涙してくださって…！
余の心意気、受け取ってくれるか？
グリートーネア
しかと。ルーシャス様っ
ギネヴィアも見てくれるだろうか、将軍
…？
なぜ、その名が今？
ギネ、ヴィア──？
ああ、いけない。口が滑ったよ将軍
こう離れるとついつい思い出してしまってね
想い人ですか、ルーシャス様？
悲恋だったよ
身を焦がすほどのな