ログレスが聖杯探索を進めている最中
ローマ軍は魔女の手により浸食され始めていた
バルバロイに憑かれ
次々と正気を失っていく兵士たち
そんな状況のなか、カレドニア城に駐屯する
ローマ軍にさらなる災厄が訪れる
どこだ、ルーシャス
ひ、ひるむな…！
包囲し叩け、敵は１体だ！！
どこだあああ
迷い出たか
傷を負った者はカレドニア城へ退け！
ここはヴェルナルス大将軍が引き受ける！！
わ、我らでは刃すら通りませぬ！！
ご武運を！！
ルーシャス………！
聖杯を…我が悲願を、赦せぬ…！！
ライエンス王…
コルベニックでログレスに討たれたはずでは──
謁見の許可は出せんな
死にぞこないが！！
こちらの台詞だ
アアアアアアアアアアアアアアアッッ！？！？
こ、こ、ここは、我が根城…！
大陸の支配者気取りの輩が、よくも、よくもォ…
あの御方曰く
ブリテンはもとよりローマのものだ
ゆえに…死にぞこないよ
ユーサーの時代に、貴様らローマの
ブリテンに…おける、進退は既に決まっていた…
ルーシャスの理想は…真実に眼を伏せた妄執
ただの、幻、叶うべくもない…
夢…そのもの──
………チッ
怪我はないか、ラシア
お見事です。将軍
…バルバロイの雑兵程度、造作もない
聖杯取得前にとんだ邪魔が入りましたね
いいや、そうでもない
え…？
ＧＳを果たした騎士どもは
この程度ではなかった、それがはっきりした
………はい
存在を懸けた力
かつてのローマには授けられなかった力
ゆえにルーシャス様は
今のローマに魔女とバルバロイの力を欲した
ルーシャス様は勝者として喰らうだろう
化け物となってでも…ブリテンのすべてを
だがこのままでは
私は、人としては、将としては──…
…ヴェルナ叔父様
いいや、ラシア
思わぬことを口走った
忘れてくれ