狂おしいほど
愛しているかどうかね
ローマを狂わせたのはあなたたちでしょう
兵は生気なく、虚ろな目のまま
喜んで殺戮を繰り返して笑っています
彼らはワタシたちと狂おしく愛し合えたのね
それだけね、笑えてきたね、ふふふ
皇太子殿下の意向に反するローマ兵が
どんどん呑み込まれています
違うね、違うね、ラシア
ぜんぜん違うよラシアぁ
ワタシたちの浸食を受け入れているのは
ルーシャス皇太子殿下の
でまかせを…！
ルーシャスが
ただ悪逆無道な愚者だとお思い？
ワタシたちが手を貸してあげてるのは利害の一致
けど彼の目指す夢に少なからず敬意を払ってるの
聞かせてよ、それ
ワタシ、オマエに興味ないの
ルーシャス
いま関心があるのはラシア、オマエなの
私はもう惑いませんよ
あなたたちに身を委ねはしません
ヴェルナルス様に拾われた命…
その恩義をお返し出来るまで
ローマの理想もルーシャスの夢も
オマエにとってはどうでもいいんでしょう？
到底理解できません
恩義と仮初だけを口実に保護者に依存し
野心もなく、友人には追い抜かれて
うるさい
醜くてしょうがないね
うるさい！！
ねえ
ネアは──…誰が殺したの？
泣いて詫びるか、役に立ってみせてね
…私、ローラとふたりで
安心して暮らせる未来が欲しいんだ
ずっと一緒にいたいから、だから…
ローラは私が守ってあげなきゃって…
ただ、口先だけだったの。私
そんな私より先に、あの子は見つけてた
君も、決めたの？
わかったことがあるの
うまく力に反映されぬらしいこと
逆に、強き者同士が深い絆を培いＧＳすれば
円卓の騎士に匹敵…いえ、圧倒できるはず
絆…
つまりともに生きた時間
想いの強さ、覚悟の重み
ルーシャス様が軽んじる『愛』もまた…
絆のひとつ
…私はもしかしたら
幼い頃から──
…とっくの昔から
決まってたのかもしれない