「はじめまして
最低の格好だな」
『妖精殺し』探索の任
是非このランスロットに！
「不躾で不作法、騎士には到底似合わん
何のためにここまで参った？」
円卓の騎士になるために
「つまみ出せ
円卓も今は満席でな」
ここで待つと誓ったんだ！
「誓った、誰に？」
家族に！！
「…その誓いも無用の長物」
「どうせ間もなく終わりは来る
俺が終わらせることになるやもしれぬ」
「妖精も消えた。奇跡は起こらん
もはや生も学園も続くのは惰性でしかない」
「去れ。
………席を空ければいいのか？
「円卓の騎士に挑むか？」
王に挑むのは？
- 俺よりトガってるじゃないか
- 先走ったな、俺を置いて
- ガラハッドとも似ているな
俺よりトガってるじゃないか
お前が学園に来たときも
似たようなトガり具合だったろう…
俺はずっとあんたの背中を
追いかけてたんだな
先走ったな、俺を置いて
あの時は目の前のことしか
目に入らなかった
焦っていたんだ
ガラハッドとも似ているな
…お爺様の本心を聞き出し
銀卓騎士と同じ景色を見たいと願った
置き去りにされたのかもしれないという絶望は
誰しも同じものを追いかけさせるな
俺はその問いに
喜んで聞き返した
「喜んで」──…なんと？
………さて？
アーサー
なんだったかな
思い出しておくよ
３日後までに
「本当に」
え…？
「王を殺してくれるのか」