1章/メイン/G1009_おかわりプリンセス③0

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【エレイン】
GS(ゲシュタルト・シフト)が、憎らしくて
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【ノワール】
憎い…?
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【エレイン】
一番上の兄が
バルバロイに憑かれました
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【エレイン】
喰われ切り、消化されてしまえば
私たちは彼の存在自体を忘れてしまう
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【ノワール】
ああ、あのロンディニウムの孤児たちが
親の顔を忘れてしまっているように…
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【エレイン】
だから私はお兄ちゃん(ラヴェイン)とGSを果たし
バルバロイに消化される前に──
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【エレイン】
…家族を記憶に留めることに
しました
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【エレイン】
恨みを晴らしたい、許せはしないと思いました
そんな私たちにGSは戦う力をくれました
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【エレイン】
けど戦えば、削れていく
武器となってくれた人(キラーズ)が傷ついていく
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【エレイン】
家族を覚えておくためのGSだったはずなのに
お兄ちゃん(ラヴェイン)の、運命は…もう変わらない
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【エレイン】
バルバロイに喰われて消えるか
擦り切れて聖遺物化してしまうか
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【ノワール】
…そうだね
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【エレイン】
戦おうにも兄に傷つくのを強いる
戦わなければ多くが傷つく
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【エレイン】
戦いが終わっても何も遺らない
かえってきても、かえってこない
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【エレイン】
GSを済ませ、戦いに足を踏み入れて
今更何をと思われるかもしれません、けど──
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【エレイン】
もう、踏み出せなくて
ずっと、甘ったれで
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【エレイン】
気づけば、言葉も出なくて
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