それで、マスター
私に提案というのは、いったいどのような？
ティルフィング、言ってたよな
もう自分のことを
覚えている人間なんていないって
ずっとひとりでいるって
すごく寂しいことだと思うんだよ
それは…
ですが、もしそうだとしても
マスターが気になさる必要はありません
…気になるよ
あんなとこ、見ちゃったし
え？
いや、なんでもない
ともかく、話だけでも聞いてみてくれないか？
…わかりました
マスターがそうおっしゃるのなら
ありがとう
まぁ、そんな大した提案じゃないんだけど…
せっかく学園に入ったんだし
もっと学園生活を楽しんでみないか？
学園生活を…？
ああ。アーサーの言葉を借りるなら
「青春を謳歌する」って感じかな
俺と一緒にいろんなところに行って
いろんな人と交流しよう
そうしたら、みんな
ティルフィングのことを覚えてくれるだろ？
もう覚えている人がいないなら
また覚えてもらえばいいと思うんだ
私を、また覚えてもらう…？
イヤかな？
い、いえ
そういうわけではありません
ただ、学園生活を楽しむといっても
どのようなことをしたらよいものかと
- 一緒に課題をやるとか
- 一緒に買い食いするとか
- 思いつくことを全部やってみよう
一緒に授業の課題をやるとか
授業の課題？
それは楽しいものなのでしょうか
せっかくの学園生活なんだしさ
そういうのも思い出になるだろ？
一緒に街に出て買い食いするとか
買い食いというのは
どのようなものなのでしょう？
やったことないか？
食べ物を買って、その場で食べるんだ
やっぱり出来立てが一番うまいし
みんなでシェアしたりするのも楽しいぞ
思いつくことをやってみよう
ぜーんぶ、さ！
同じ風景眺めたり、共同作業したり
一緒になって大騒ぎしたりさ
そうやって、ティルフィングと
みんなの楽しい思い出をたくさん作ろう
私と、みなさんの思い出…
どうだ？
やってみないか？
そう、ですね
マスターのご命令であれば