…結構歩いたけど
やっぱり最後はここに戻ってきちゃったな
自然と足が向いてしまいましたね
好きなんだ、ここの雰囲気
ふふ
気が合いますね、私たち
ここもきっと…
いつかの時代に作られたのでしょうね
ティルフィングの
時代のものってわけじゃないのか、ここ
はい、恐らくは
ですが…
こうして、朽ちてはいても
ちゃんと遺っているのを見ると
嬉しくなりますね
そうだな
のちの世に、これほど立派なお城が
傍に建つことになるとは
当時の誰も
思っていなかったかも知れませんが
はは、確かに
武器を見つけてください、マスター
ティルフィング…？
世界を救うためには
継承者であるアナタの武器が必要です
アナタが自分の武器を手に出来なければ
この遺跡も城も、すべてが瓦礫の山と化し
ここに立派な城が、町が
存在したことを語れる者もいなくなるのです
自分の武器を、手に…
ティルフィングじゃ…キミじゃダメなのか？
息はあってるだろ、俺たち
私は…遺物、ですから
- 俺にとってキミは大事な存在だ
- そうなのか
そんな悲しいことを言うなよ
俺にとってキミは大事な存在だ
もしも自分の武器が見つからなくても
俺はキミとだったら
自分の役目を果たせると思ってる
ああ、マスター…！
そう言っていただけただけで私は満足です
そうなのか
でも、そんな寂しい言いかたしないでほしい
これまで一緒にやってきた仲じゃないか
ですが、これは事実なのです
これから先の世界を背負うのは
今を生きる
新たなキラーズでなければなりません
ティルフィング…
どうか選択を
マスター
心のままに、選び取ってください
アナタの思う、アナタの道を
- 分かった
- 今はまだ決められない
…分かった
まだよく分からないことも多いけど
ちゃんと選ぶよ。約束する
期待しています
マスター
急に言われても、今はまだ決められない
俺には分からないことだらけだ
キラーズのこと、バルバロイのこと
それに継承者のこと
ゆっくりでいいのです
でも、そのときはいつか必ず来ます
どうか、良き選択を
継承者ノワール