それで？
先ほど、ガウェイン様とラグネル様から
試験結果が上々だったと報告がありました
それと、ディナタン様やガレス様
リオネス様がですね…
そうだったのか
はい！
それにしても…
ここまで嬉しそうなキミを見たのは初めてだ
そ、そう、だったでしょうか…？
いいことだと思うぞ
ところで
話ってそれだけなのか？
実はディナタン様に
お誘いをいただいたんです
またみんなでマカロンを食べに行こう、と
それ、俺も入ってるのか？
はい、もちろん
また奢らせる気だな…
ふふ、ディナタン様は
そのようでしたが
マスターには、今度は私が
ごちそうさせていただきます
え？
いや、でも
騎士として
女性に奢らせるわけにはいかないよ
いいえ。マスターがなんと言おうと
私がごちそういたします
これは、感謝の気持ちですから
感謝って言っても…
そもそもそんな大した額じゃなかったから
額の問題ではありませんし
そもそもあのとき奢っていただいた
お礼だけではありません
え？
マスター
アナタが私を導いてくださったから
私はこうして多くの方と交流し
楽しいお喋りができるようになりました
そんなアナタへ
少しでも恩返しさせていただきたいのです
ティルフィング…
分かった
そういうことなら、ごちそうになるよ
はい、約束ですよ
不思議なものですね
不思議？
私はアナタを守るべく
この地に降り立ったはずなのに
今はアナタやアナタの仲間もみなさんと
楽しく笑い、想いを共有している
そうだな
これが、かつての私の選択が
もたらした結果なのだとしたら、私は…
私は
恵まれているのかも知れませんね
- 「かも」じゃない
- 俺も恵まれてるよ
「かも」じゃないよ
え？
間違いなくキミの選択がもたらしたんだ
今のこの関係は、さ
キミだけじゃない
キミと俺のふたりきりでもない
キミの周りにいるみんなが
今を楽しいと思っていてくれているはずさ
マスター…
俺もだよ
俺も、恵まれてる
こうやってティルフィングと出会い
一緒に過ごすことができるんだから
マスター…
こういうこと言うの
ちょっと恥ずかしいけど…
出会えて嬉しいよ
ティルフィング
はい、私もです
新たな出会いがあり
そして驚くべき再会もありました
でもやはり私にとっての一番はアナタです
マスター
え？
アナタはいつも私に寄り添ってくれた
それが一番嬉しいことです
ティルフィング…
マスター
私はもう寂しくなんてありません
え？
アナタがたくさん
新たな思い出をくださいました
ティルフィング…
今、ここにあらためて誓います
アナタがご自身の武器を手にするそのときまで
私は最初の武器として
アナタをお支えします
継承者ノワール
アナタに出会えて、よかった