はい、ディナタン
このソフトクリーム、すごくおいしいんだ
ありがとう
…わ、ほんとだ。すごくおいしい！
（なんか、普通にデートって感じだけど
俺、見てる必要あるのか？）
（…ディナタンのやつ、結構楽しそうじゃないか
最初はあんなに緊張してたくせに）
ディナタン、今度はこっち！
おすすめのスポットがあるんだ
今日は付き合ってくれてありがとう
すごく楽しかったよ
私も楽しかった
色々な場所に連れてってくれてありがとう
それじゃ、また学校でね
う、うん…
…？ウィルくん、どうしたの？
あ、あのさ…！ディナタン！！
俺…君に言いたいことがあるんだ！！
言いたいこと…？
（ま、まさか…もう一度告白するつもりか！？）
どうしてもこの想いを我慢できなくて…
君に伝えたくて…
俺…俺…
（ディ、ディナタン…ッ！？）
俺…君の歌が聞きたいんだ！！
私の、歌…？
五月女王になったあとのインタビューで
歌うのが趣味だって言ってただろ？
それを知って…一度でいいから
ディナタンの歌を聞いてみたいって思って
そういえば、そんなこと言ったかも…
人前では恥ずかしくて歌わないって話だけど
でもいつか聞いてみたいんだ
手紙だと上手く伝えられない気がしたから
だから、会って話したかったんだ
歌…
あ…もちろん無理強いする気はないから！
今日は付き合ってくれてありがとう
それじゃ…また、学校で！
いい奴だったな
…うん
すごくいい人だった
歌、か…人前で歌うのは
やっぱり、今はまだ恥ずかしいけど…
でもいつか機会があれば…
歌ってみてもいいかも