参ったな。ホットドッグの話を聞いたら
また食べたくなってしまった！
よし、ノワール！俺のことは
ひとついい感じに誤魔化しておいてくれ！
は？誤魔化すって――
…む？
アーサーを見なかったかね
（誤魔化すって、こいつをか…）
もしや、貴公は何か知っているのか？
- （誤魔化す）
- （誤魔化さない）
いや、わからない
全然、サッパリ
本当だろうな？
もしその証言が虚偽のものであった場合
貴公にはそれなりの罰を受けてもらうが？
えっ…えっと…
今一番罰を受けるべきは
やるべき仕事を放り出している者だがな
おおかた、また城下町に出て
Ｂ級グルメなどを食べているに違いない
まったく、あいつは…！
あ…ホットドッグを食べに行くって
すぐに戻るらしいけど
な、なんだと！？
片付けるべき公務は山積みだというのに！
なにを考えている！？
このあいだもすぐ戻ると言って
夕方まで帰ってこなかったのだ！
だいたい、あいつはいつも…！
そんなにＢ級グルメを食べたければ
せめて誰かに買いに行かせればいいだろう
ひとりでふらふら街に出てばかりいては
王としての威厳がなくなるとあれほど…！
あ…それじゃ、俺はこれで
待ちたまえ
先日は、愚弟がずいぶん世話になったようだな
並んでホットドッグを食べたとか？
あの日は仕事が立て込んでいたというのに
まさか貴公と遊び呆けていたとは…
いや、あれはたまたまというか
問答無用。貴公には責任を取ってもらう
せ、責任！？
速やかにアーサーを連れ戻してこい
これは重大な公務だ
（…目が血走ってる
仕事が立て込んでるって言ってたな）
…わかったよ