義姉さんが引き続き
妖精の森に集まる記憶について調べてくれてる
ひょっとしたら近々
記憶を取り戻す方法が見つかるかもしれないね
あの森に行くなら手伝うよ
俺にも声をかけてくれ
もとよりそのつもりさ
イヤだといっても付き合わせるよ
ジャンが存在したという記憶が
完全になくなったわけじゃない
ボクやダニー、義姉さん
それにキミをはじめとした学園のみんなも
ジャンのことを覚えていてくれている
だから
これから作っていけばいいと思うんだ
古い記憶に負けない
新しい記憶をね
- 俺にも協力させてくれ
- それもノブリス・オブリージュ？
ジャンとの思い出作り
俺にも協力させてくれ
おいおい、さっきも言っただろう？
もとよりそのつもりさ
イヤだといっても付き合わせるよ
それもノブリス・オブリージュの一環か？
キミも貴族とはどうあるべきかが
わかってきたようだね
付き人をやらせた甲斐があるよ
ボクとしても鼻が高い！
…もっとも今回のは少し違うけれどね
ん？なんだ？
なんでもない
こっちのことさ
そろそろキミを付き人から外そうと思う
十分、貴族について理解したようだからね
これからも精進したまえ
え？あ、ああ…
ありがとう、と言えばいいのか？
いや
礼を言うのはボクのほうだ
ダニーやジャン、義姉さんの件では
その…ありがとう
………
な、なんだいその顔は！？
いやあ、パーシヴァルから
そんな言葉が聞けるとは思ってなかったからさ
失敬な庶民だなキミは！
お礼なんていらないよ
俺たち、友達だろ
…友達だって？
ボクが？キミと？
友達…友達か
そんな関係も悪くないか
では、これからもよろしく頼むよ
同じ円卓の騎士として。そして友達としてね