マルコさん、足の調子は大丈夫ですか？
畑までもうすぐですから…
…！待て、リリアーナ！
なんで、こんなところに…
バルバロイ！？
まさか…私を追って来たのか！？
リリアーナ、マルコさんを連れて早く逃げるんだ
大丈夫ですか？
私につかまってください
あ、ああ…すまない
急いでここを離れないと
えっ！？
もう１体いたなんて…！
どうやらあいつの目的は私らしい
あなたは逃げなさい
そんな…できません！
あなたを置いていくなんて…
そんなに震えているのに…
怖いのに無理をしてはいけません
怖いです…でも、私だって戦えます…
私は聖槍のキラーズなんですから！
バルバロイになんか、負けませんっ！！
やぁっ！
させません！
リリアーナさん！？
命は…大事なんだから…！！
リリアーナッ！！
…ディナタン、ふたりを頼む
うん、わかってる！
バルバロイをここから引き離す！
クレア、手伝ってくれ！
リリアーナさん、リリアーナさん！
しっかりして！！
う、ううん…
命に別状はないようね
安心したわ
- よく頑張ったな、リリアーナ
- ディナタンに診てもらおう
俺が最初のバルバロイを手早く倒せていれば
こんなことにはならなかったのに…ごめん
でも、よく頑張ったな、リリアーナ
怖かっただろうに
正直言うと怖かったです…けど
キラーズとしてマルコさんを守らなきゃ
そう思ったら、体が勝手に動いていました
いつもみんなに面倒をかけてばっかり…
ミソッカスな自分が本当に嫌になります
直撃を受けたんだ
ディナタンにしっかり診てもらったほうがいい
はい…
ここじゃ応急処置しかできないから
早めに学園に戻らないとね
いつもみんなに面倒をかけてばっかり…
ミソッカスな自分が本当に嫌になります
いいえ。あなたは
一度ならず二度までも私の命を救ってくれた
恐怖心に必死に耐え
バルバロイの攻撃に身を晒すという行為…
あれを勇気と言わず、強さと言わず
なんと言うのでしょうか
マルコさん…
あのっ、あのあの…
そんなこと言われるの初めてなので
ど、どんな顔をしていいかわかりません…
お、おい、どこへ行くんだ？
はっ、畑の様子、確認しないと…
思わぬトラブルで時間取られちゃいましたから
ケガしてるんだろ？
今日はもう学園へ戻ったほうがいい
そうよ。あとはノワールに任せて
休むべきだわ
えっ、俺ひとり！？
ディナタンはリリアーナを学園へ
私はマルコを休ませてくるわ
やれやれ…
リリアーナのあの頑張りを見せられたあとだ
俺も負けてられないよな！