1章/コミュ/x0401_ラシア_ランクアップ8_2

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【フレン】
いたいた!ラシアにノワール!
さがしたんだからーっ!
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【ノワール】
フレン?どうしたんだ、突然
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【フレン】
カレドニア城の近くまで行ったって
聞いたよ!
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【フレン】
私、我慢してたのに!
私だってローラのところに飛んでいきたいのに!
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【フレン】
どうして私にも声をかけてくれなかったの!?
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【ノワール】
ごめん、俺が悪いんだ
俺がラシアを誘ったんだ
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【フレン】
ローラのこともそうだけど
ふたりのことも心配したんだから!
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【ラシア】
フレン…
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【ノワール】
よく我慢してるよな、フレン
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【フレン】
待ってるって約束したからね
ローラが帰ってくる場所を守っておかないと
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【ラシア】
ローラが帰ってくる場所?
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【フレン】
そう!学園でもローマでもなくって
私がいるところがローラの家!
【フレンの友人】
フレン、そろそろ行くよー
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【フレン】
…あれ?もうそんな時間か
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【フレン】
ふたりともごめん!
またあとでね!
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【ノワール】
フレンは相変わらず元気だな
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【ラシア】
…カラ元気だと思います
ローラと離れ離れで、気が気じゃないはず
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【ラシア】
わかるんです
昔からの友達だから
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【ノワール】
たしかに…ちょっと寂しそうだったかも
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【ラシア】
でも、羨ましいな
フレンとローラの絆
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【ノワール】
…というと?
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【ラシア】
ふたりは血の繋がった双子で
お互いがお互いを支え合っています
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【ノワール】
ラシアとヴェルナルス先生だって
同じだろ?
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【ラシア】
ヴェルナルス様は強いお方だし
ローマの大将軍という立場もあります
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【ラシア】
フレンやローラの関係とは
やっぱり違いますよ
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【(選択肢)】
  1. もっと自分に自信をもっていい
  2. 先生がそう言ったのか?
  3. ラシアにこんな思いさせるなんて
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【ノワール】
学園でキミを見かけたときに見せた優しい表情
敵地にいながらも手紙を送ってくれた想い
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【ノワール】
先生が強くいられたのは
ラシアの支えがあってこそだと俺は思う
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【ノワール】
だから、ラシア。
キミはもっと自分の価値に自信をもっていい
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【ラシア】
…自信を、もつ
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【ノワール】
そう
先生が戻ってきたときに叱ってやるくらいね
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【ノワール】
そう、先生が言ったのか?
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【ノワール】
ラシアは先生のことになると
一歩も二歩も身を引いちゃうだろ?
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【ノワール】
俺にはそれが
先生を遠ざけて、距離を取ってるように思える
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【ラシア】
遠ざける…?距離…?
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【ノワール】
だから先生もキミとどう触れ合えばいいのか
迷ってるんじゃないかな
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【ノワール】
キミと先生とは家族みたいなものなんだから
なにも遠慮することはないんだよ
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【ノワール】
ラシアに
こんな寂しい想いをさせるなんて!
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【ノワール】
ヴェルナルス先生はたしかに強いかもしれない
でも、これは許せないな!
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【ラシア】
ノワール…
ヴェルナルス様を悪く言わないでください…
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【ノワール】
ずっと思っていたんだけどさ
キミはなにをそんなに遠慮してるんだ?
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【ラシア】
前にヴェルナルス様に助けられたって
言いましたよね?
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【ノワール】
あぁ、確か家が経営難になって
お金と引き換えに売られそうになったって…
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【ラシア】
両親が借金の返済に追われて
寝る暇もないほど忙しくしていたとき
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【ラシア】
ひとりの男がやってきて
こう言いました
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【ラシア】
「ワタシのもとで働きなさい
借金なんかすぐに返させてあげるよ」
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【ノワール】
人買いか…ひどい奴がいるもんだな
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【ラシア】
そうですね。しかも、あとから聞いた話では
商品の扱いが悪いことで有名な組織だったそうで
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【ラシア】
同業者にすら
敬遠されていたみたいです
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【ノワール】
とんでもない奴らじゃないか
それで、そのあとどうなったんだ?
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【ラシア】
父と母は断ってくれました
愛する子供を売るなんて、絶対にごめんだって
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【ラシア】
でも、それからも経営は苦しくなる一方でした
ついには食べるものにも困るようになって…
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【ラシア】
だから、次に人買いの男が現れたとき
私は自分から彼について行ったんです
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【ノワール】
両親には黙って?
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【ラシア】
はい…人買いの馬車に揺られながら
私は両親とこれまでの自分に別れを告げました
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【ラシア】
ポケットに入っていた髪留め、
大事にしてた綺麗な石、よく食べていた飴…
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【ラシア】
最後は履いてた靴も投げて…
なにもかもを捨て去りました
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【ノワール】
…靴まで?
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【ラシア】
はい、靴まで
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【ラシア】
連れて行かれた先には
私と同じように買われた子供たちがいました
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【ラシア】
その子たちは周りにいた大人たちに
ひどい暴力を振るわれていて…
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【ラシア】
私は絶望のあまり泣き出しそうになるのを
ただ必死にこらえていました
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【ノワール】
そこに駆け付けたのが
ヴェルナルス先生だったんだな
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【ラシア】
その通りです。たったひとりで、
身の危険も顧みず助けに来てくれました
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【ラシア】
なんでも両親の苦境を知ったヴェルナルス様が
私の家の様子を見に来られて
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【ラシア】
そこで事情を聞いたそうです
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【ノワール】
いくら親戚とはいえ、ずいぶん無茶したなぁ
先生らしい気もするけどさ
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【ラシア】
本当にそう思います
ほんの数回しか会ったことがなかったのに
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【ラシア】
そんな私のために、命がけで…
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【ノワール】
そのあと、家には帰らなかったのか?
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【ラシア】
子供の私が帰ってもお金がかかるだけで
なにも力になれない…そう思ったので
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【ノワール】
それでヴェルナルス先生に
ついて行くことにしたのか
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【ラシア】
はい。両親に事情を説明したうえで
しばらくは自分が預かると言ってくださいました
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【ノワール】
聞けば聞くほどすごい男気だな…
誰にでもできることじゃない
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【ラシア】
私はヴェルナルス様に、一生をかけて
返さなければならない恩があるんです
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【ラシア】
そんな私が自分から歩み寄るだとか
家族だと思うだなんて、おこがましい…
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【ノワール】
…それなら聞いてみよう
なんてったって先生なんだから
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【ノワール】
わからないことは教えてくれるはずだ
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