その手紙、また店からの業務報告か？
はい。でも…今回はそれだけじゃなくて
………祖父の容体が、悪化したって
どういうことだ
爺さん、具合が悪いのか
…祖父は長年難病を患っていたんです
ぼくはずっと、その難病の治療薬を探してました
旅商人をしていたのもそのためです
でも、世界中を回っても見つからなくて…
バルバロイの遺骸から生成できるって話だから
危険な場所にも行けるように鍛えたんですけど
やっぱりバルバロイはぼくには倒せなくて…
それで傭兵を頼んだのか
お客様の求める希少素材を求めるため
というのがもちろん第一でしたけどね…
うまくいけば普通の人間でも
バルバロイを倒せるようになるかもしれない
…！なあ、もしかして
このあいだの研究者が言ってた薬があれば…
え…
マルイルがバルバロイを倒して
治療薬を手にすることもできるんじゃないか？
ぼくも、その可能性は考えました
でも、そんなに上手くいくはずが…
それに、そうだとしても
あの人がどこにいるかもわからないですし…
- さがしにいけばいい
- 諦めるのか？
だったら
あの人をさがしにいけばいいだろ
俺も手伝う。人さがしなら
傭兵の頃に何度もやったことがあるからな
ノワールさんのいた傭兵団って…
なんでも屋みたいですね
そういうわけじゃないけど…
俺の前の団長が、情に厚い人だったから
…そっくりですね
ノワールさんとその人
だからって諦めるのか？
ちょっとでも可能性があるのに
諦めるなんて、あんたらしくないぞ
…ぼくらしく、ない…！？
そう、ですよね…！
…ぼく、さがしにいきます！