1章/コミュ/x0401_クリスティーナ_ランクアップ8_2

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【クリスティーナ】
一応、経緯を説明しておくとね
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【クリスティーナ】
アストラット郷の名士のひとりが亡くなったから
その方の蔵書を寄贈してくれるんですって
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【(選択肢)】
  1. ありがたい話だな
  2. 送ってくれればいいのにな
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【ノワール】
ありがたい話だな
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【クリスティーナ】
ホントよね~!
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【クリスティーナ】
ログレスと関係のあった方みたいで
わざわざ遺言を遺してくれたんですって
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【クリスティーナ】
この好意を無駄にしないようにしなくちゃ
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【ノワール】
どのくらいの量があるんだろう
送ってくれればよかったのに
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【クリスティーナ】
そんなこと言わないの!
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【クリスティーナ】
蔵書を譲ってくれるだけでも
ありがたいことなんだから
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【ノワール】
そういえば、前の話の続きだけど…
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【クリスティーナ】
あら
気になってしょうがなかったって顔ね
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【ノワール】
それはそうさ
あんなにいいところで中断されたんだから
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【クリスティーナ】
私はかろうじて命を取り留めた…
いえ、命だけは助けてもらえたけど
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【クリスティーナ】
利き腕で満足に武器を振るうことは
できなくなっていたわ
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【クリスティーナ】
私に残されたのは
『荒獅子ゴッデム』の悪名だけ
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【クリスティーナ】
道を歩けば後ろ指を指され、嗤われる
日陰を渡り歩く日々よ
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【クリスティーナ】
あの騎士を呪ったわ
なぜいっそ殺してくれなかったのか
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【クリスティーナ】
そして私はひとつの考えに至ったの
殺してもらえなかったのなら自分で死ねばいい
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【ノワール】
クリスさん…!
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【クリスティーナ】
ある夜、私は身を投げるために
ロンディニウムの大きな橋の上に立ったわ
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【クリスティーナ】
そのとき、小さな女の子に手をつかまれたの
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【クリスティーナ】
「悲しい目をしてちゃだめだよ」
女の子はそう言って1冊の絵本を渡してきたわ
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【クリスティーナ】
絵本に書かれていたのは
絶望の淵にいたお姫様が度重なる苦難を乗り越え
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【クリスティーナ】
最終的に異国の王子様と結ばれるというお話
…よくある童話よ
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【クリスティーナ】
でも、私は絵本を読んで涙したわ
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【クリスティーナ】
それが感動の涙だったのか後悔の涙だったのか
今となってはわからないけどね
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【クリスティーナ】
そのあと私は本に救われた者として
本の持つ力をみんなに伝えていく決意をしたの
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【クリスティーナ】
傭兵『荒獅子ゴッデム』の名を棄てて
司書『クリスティーナ』としてね
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【(選択肢)】
  1. (拍手する)
  2. (黙っている)
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【ノワール】
『荒獅子ゴッデム』だった過去は消せないし
消してはいけないことだと思う
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【ノワール】
だから償っていけばいいんだよ
『クリスティーナ』として
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【ノワール】
くだんの騎士が命を奪わなかったのは
そのためなんじゃないかな
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【クリスティーナ】
そうね
…うん、そうだと思う
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【ノワール】
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【クリスティーナ】
も、もう!
なんとか言ってよノワールちゃん
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【クリスティーナ】
私ひとりでずっと喋ってて
恥ずかしいじゃない…!
Block2end
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【クリスティーナ】
…なんて話してるうちに
そろそろアストラット郷に到着ね
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