1章/メイン/現実が許せない、なら

View script in lua
template1
101010170_StillImage
103010290_StillImage
Load
Play
101012001
【ディナタン】
昨日の襲撃については騒ぎになってたけど
…亡くなった人のことは話題に出てなかった
101012001
【ディナタン】
確かにこの学園の生徒会長代理が
「ウレリー」という人なのは──
101012001
【ディナタン】
掲示物で見たの
だから…いたはずの人、なんだよね…?
101011001
【ギネヴィア】
…そうね
101009002
【ノワール】
どうして誰も覚えていないんだ…?
101010001
【ランスロット】
ノワール
101010001
【ランスロット】
お前は覚えているんだな
101012001
【ディナタン】
ランス兄ちゃん…?
101001001
【ティルフィング】
私がお呼びしました
101010001
【ランスロット】
ノワール、教えておく
バルバロイに襲われた者の末路は様々だ
101010001
【ランスロット】
最も多いのは
直接喰われること
101010001
【ランスロット】
バルバロイは
喰った人間の存在と記憶を栄養にして、増える
101012001
【ディナタン】
え…
101011001
【ギネヴィア】
つまり喰われた人は
周囲の人たちから忘れられてしまう
101010001
【ランスロット】
その人間の存在と記憶が
歴史から消し去られてしまうんだ
101009002
【ノワール】
消える?歴史から…!?
101010001
【ランスロット】
ああ。大切な人の死を悲しむことすらできない
その人が生きた痕跡は確かにあるのに
101011001
【ギネヴィア】
家族が喰われたとして
その人の形見が遺ったとしても──
101011001
【ギネヴィア】
すべて
赤の他人の物のようにしか思えなくなる
101011001
【ギネヴィア】
その人からの手紙が遺っていたとしても
やりとりを思い出すことはできない
101001001
【ティルフィング】
見た夢を忘れてしまうように
それは現実だったはずなのに
101010001
【ランスロット】
その人との思い出だけが
すっぽりと抜け落ちる
【】
「日記とか見て、父さんを思い出そうとしても
やっぱりその実感がなくて」
101011001
【ギネヴィア】
生徒たちはみんな
その喪失感を知ってる
101010001
【ランスロット】
だから戦うんだ
【】
「ワタシね…お父さんをバルバロイに食べられて
顔も覚えていないんだ」
101009002
【ノワール】
そんな、まさか──
【】
「忘れちゃったんだ
みんな、お父さんのこと」
101012001
【ディナタン】
…じゃ、じゃあそのウレリーさんも
101011001
【ギネヴィア】
バルバロイに喰われて
わたしたちの記憶から消えた…
101009002
【ノワール】
…?
………まってくれ
101009002
【ノワール】
じゃあ…なんで俺は
ウレリーのことを覚えているんだ?
101011001
【ギネヴィア】
何かの記録を見て、知らない人の名前を見て
それが誰か思い出せなくて混乱する人はいるわ
101011001
【ギネヴィア】
でも
ノワールはそういうことじゃ…ないんだ?
101009002
【ノワール】
ああ。はっきりと覚えてるんだ
ランスロット。どうして、俺は──
101010001
【ランスロット】
………すまない、ノワール
101010001
【ランスロット】
お前は特別だ
だがそれ以上のことを…今は教えられない
101009002
【ノワール】
何を知ってるんだ、あんたは!!
いくつ隠し事をするつもりなんだ…!?
101009002
【ノワール】
ティルフィング!
キミは何か知っているのか!?
101001001
【ティルフィング】
はい
101001001
【ティルフィング】
ですが、お答えできません
101011001
【ギネヴィア】
…また出し惜しみだ
101001001
【ティルフィング】
申し訳ございません。私はこの時代とは
異なる歴史を生きた遺物です
101001001
【ティルフィング】
…私に語れるのは
この歴史の方々が今知り得ることのみ
101001001
【ティルフィング】
それ以上は──
101011001
【ギネヴィア】
「この歴史の流れを濁らせてしまう」
…だっけ?
101001001
【ティルフィング】
はい。ゆえに今を知るであろうかた(ランスロット)
お連れするのが精一杯…
101011001
【ギネヴィア】
何も知らないわたしが言うのもアレだけど
そうやって誰も彼もさァ…
101011001
【ギネヴィア】
ノワールの気持ちも考えようよ
なんで…なんで教えてあげられないの
101010001
【ランスロット】
…『本当』を伝えられるようになるまで
俺にできることはする。だから
101009002
【(選択肢)】
  1. 信じる
  2. 信じない
Block1_1
101009002
【ノワール】
………わかった
何か理由があるんだろうってことも、わかった
101009002
【ノワール】
今は教えられない」
その言葉を、信じる
101009002
【ノワール】
あんたは『本当』を知ってるってことだ
だったら、いつか聞き出すまでだ
Block1_2
101009002
【ノワール】
信じられると思うのか!?そんな言葉!
101012001
【ディナタン】
ら、ランス兄ちゃんが
意地悪で言ってるわけじゃないのはわかるよ…
101012001
【ディナタン】
でも、教えてくれない理由も
話してくれないの…?
101009002
【ノワール】
…ディナタン。答えがないのはわかってる
もう、いいよ
Block1end
101009002
【ノワール】
こんな想い、もうたくさんだ
101009002
【ノワール】
ティルフィング
101001001
【ティルフィング】
はい。マスター
101009002
【ノワール】
キミは、俺の『本当の武器』を見つけるための
キッカケになると言った
101009002
【ノワール】
俺は、こんな現実と戦う武器が欲しい
101001001
【ティルフィング】
…はい。いなくなってしまった人のことを
「アナタだけが覚えている」という孤独…
101001001
【ティルフィング】
置いていかれてしまう寂しさ…
終わらせましょう
101001001
【ティルフィング】
記憶が侵され、不確かになる世界です
101001001
【ティルフィング】
だからこそ人との繋がりが
最もかけがえのない(レアな)ものとなる
101001001
【ティルフィング】
ゆえにバルバロイは
思い出を喰らおうとする
101001001
【ティルフィング】
戦うことができるのは
強き思いからる武器のみ
101001001
【ティルフィング】
果たしてください
アナタのゲシュタルト・シフトを
101001001
【ティルフィング】
思い出を重ねるほど
その(つるぎ)は強さを増していく
101001001
【ティルフィング】
学園(ここ)はそのための場所です
101012001
【ディナタン】
ゲシュタルト・シフト………
101009002
【ノワール】
傭兵団は俺の居場所だった
彼女(ウレリー)は、誰にでも親切な人だった
101009002
【ノワール】
なのにみんないなくなった
俺はまた、何もできなかった
101009002
【ノワール】
こんな現実、終わらせるよ。必ず
PreLoad
PreLoad_AutoGenerate