1章/コミュ/x0401_リアム_ランクアップ6_2

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【ノワール】
実は、蕾がついたんだよ
あのハーブ!
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【リアム】
それは大変素晴らしい
頑張りましたね、ノワールさん
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【ノワール】
希少な品種なんだろう?
これまで以上に丁寧に栽培しないとなと思ってさ
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【ノワール】
注意点があったら教えてほしいんだ
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【リアム】
ふむ…
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【リアム】
真面目で熱心な方だとは思っていましたが
予想以上だったようです
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【ノワール】
え?
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【リアム】
あのハーブは毎日細やかに
世話をしてあげることが重要です
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【リアム】
蕾を付けさせることは枯らさないようにするより
難しいとすら言われているのですよ
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【ノワール】
え、そうなのか?
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【リアム】
はい。名人と呼ばれる方が
「最後はハーブの気分次第」と仰るくらいです
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【(選択肢)】
  1. 楽しくなってきた
  2. もしかして…俺ってすごい?
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【ノワール】
へえ…!なんだか嬉しいな
ハーブ栽培、楽しくなってきたよ
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【ノワール】
あのハーブを部屋に置いてからは
毎朝起きるのが気持ちいいしさ
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【リアム】
大変結構。なにごとも楽しくやることが
上達の第一歩です
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【リアム】
私としても
勧めた甲斐があるというものです
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【ノワール】
もしかして…俺ってすごい?
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【リアム】
ハーブ栽培において
類まれな才能をおもちなのかもしれませんね
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【ノワール】
…ひょっとして、少し妬んでる?
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【リアム】
そんなことはありません
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【ノワール】
本当に?
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【リアム】
本当です
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【ノワール】
蕾が付いたってことは
順調にいけば花が咲くってことだよな
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【ノワール】
どんな花なんだろう
楽しみだ
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【リアム】
ふふっ
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【ノワール】
ん?
リアムさん今笑ったか?
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【リアム】
失礼、つい
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【リアム】
開花を楽しみにする貴方を見て
昔の自分を思い出しました
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【ノワール】
昔のリアムさん…?
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【リアム】
あのハーブの栽培には
私も最初苦労しました
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【リアム】
何度も失敗し
そのたびに先生のやり方をまねて
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【リアム】
初めて花が咲きそうだとなったときは
ガラにもなく大はしゃぎしたものです
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【ノワール】
先生…?
リアムさんにもハーブの先生がいたのか
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【リアム】
ええ、以前少し話したでしょう
私の性根を叩き直してくれた方ですよ
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【ノワール】
へぇ…けど、性根を叩き直すことと
ハーブの栽培にどういう関係が?
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【リアム】
お恥ずかしい話ですが…
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【リアム】
私は昔、ある大きな町の有力者の息子に
喧嘩を売って追われる身となっていました
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【リアム】
そんなときに偶然、ひとりの司祭に出会い
教会に匿ってもらっていたのです
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【ノワール】
本当にヤンチャしてたんだな…
じゃあ、そのときにハーブの栽培を?
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【リアム】
ええ。教会の一室をお借りする代わりに
ハーブの世話を手伝うことになりました
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【リアム】
初めはこんな老人でもできるのだから
簡単だと思っていたのですが
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【リアム】
さっぱりうまくいかず次々と枯らしてしまい
非常に悔しい思いをしました
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【ノワール】
それでいろいろ勉強したのか
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【リアム】
はい。先生のやりかたを盗み見たり
本を読んだり、試行錯誤を重ねました
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【リアム】
そうこうしているうちに、教会で育てた植物を
子供たちにプレゼントする機会がありましてね
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【リアム】
そこに私が育てた植物も含まれていました
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【ノワール】
それはいいイベントだな
子供たちも喜んでくれたんじゃないか?
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【リアム】
ええ、とても
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【リアム】
こんな私でも誰かを笑顔にすることができる
そのことをとても嬉しく感じました
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【リアム】
そして、同時に思ったのです
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【リアム】
もしかすると私にも
別の生きかたがあるのかもしれない、と
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【リアム】
今思えば、先生はそのことを学ばせるために
私にハーブの世話を手伝わせたのかもしれません
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【(選択肢)】
  1. いい先生だったんだな
  2. 偶然じゃないか?
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【ノワール】
いい先生だったんだな
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【リアム】
そうですね、いい先生でした
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【リアム】
ハーブの栽培以外にも
さまざまなことを教えてもらいましたよ
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【ノワール】
いや、それはさすがに考えすぎというか
ただの偶然じゃないか?
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【リアム】
そうかもしれませんね
しかし、それでも構いません
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【リアム】
偶然であろうとなかろうと
大切なことを学べたのは事実ですから
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【ノワール】
その先生は今どこに?
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【リアム】
10年ほど前にとある事故…
いえ、事件に巻き込まれて他界されました
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【リアム】
「大したことはできなかったが
周りの多くの人間に癒しを届けられた」
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【リアム】
「誇らしい一生だった」
そう言い残してね
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【ノワール】
ごめん
余計なことを聞いてしまって…
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【リアム】
いいえ、構いませんよ
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【リアム】
――まったく。最期まで
人間とハーブが同じである必要はないのに…
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