憶えたそばから
忘れていくとしても
傷痕なら
遺せるだろうか
無数の岐路は
忘れえぬ悲劇を産み
唯一の未来に避けられぬ終局が待つ
だとしてもアナタは──
はじめてくれた
えらんでくれた
ほんとうに、ありがとう
死ねば思い出の中で永遠に眠れるわ？
世界を閉じ、選択を放ればいいのよ
いいえ…！
まだ、続けなければ…！！
古代の遺物が…！
あと僅かでもいい…！
砕け散れ…！！
彼に託す、刹那の時間を…！！
任された
アー、サー…？
アーサー…！？
貴様らが魔女を名乗る以上
赤き竜炎が、骨も遺さん
遊んでくれるの？
アーサー！
剣を抜け！
ノワール！
円卓で
待っている！！
私は『最初の武器』…
淘汰の末にマスターの力へ…！
…──忘れさせるために、選ぶのか…？
マスター…！！
できまい？
マスター！！
ウアァァァァッッ！？！？
まずは貴様が消え去るか？
太古の遺産よ！！
ノワール、無駄にしてはならない…！
お前が見つけ、結んできた絆を！
骨董品は黙っていろ！！！！
選ぶことしかできないのか…！？
お前にしかできないんだ！！
…！！
わたしたちがここにいたこと…
化け物なんかに喰わせてやりたくないでしょう！
忘れさせるためじゃないよ…！
バルバロイを根絶しなければ
いずれすべては喪われる！
誰かと語り継いでいくために──
目障りだ！金色ォッ！！
父さん！！みんな！？
幾千幾万の岐路の中から
アナタはこの世界に触れてくれた
私が探していたアナタに託す──…
アナタが選ぶ物語を始めて、マスター！！
今
死ね！！
「貴方の武器を見つけて」
…もし、手がなくなっちゃったら？
そうだな
そうなったときは…
残ってる手を使うのよ
貴方には足もある、身体も、頭もある
全部貴方がもっているものよ
…なにかを失っても
まだ戦うすべはあるはずだ
生きて、誰かの力になれたなら
生き抜いて、ともに歩む道を探し続ければ──
手を差し伸べてくれる
誰かが、必ず