俺たちの勝利だな
ええ、見事でした。我々も精進しなければ
ね、殿下
………まだよ
え？
こんなんじゃ足りないわ！
でもどうしたら――…
そうだわ！
次は１対１で勝負しなさい、ティルフィング！
は？
私と１対１で…？
殿下、落ち着いてください
バイブス学の授業でやることではありません
ランスロット先生に叱られても知りませんよ
ううう～…でも、でも…
どうしてもティルフィングと戦いたいんだもの
なんでだよ…
- ギネヴィアを止める
- 自分が代わりに戦う
やめろって
そんなことをしてもしょうがないだろ
そ、そんなことないわよ！
必ずチャンスをモノにしてみせるわ
チャンス？？
ていうか、止めないでよ！
ノワールならわかるでしょ、わたしの気持ち！
サッパリわからないけど…
なら俺が代わりに戦うよ
バイブス同士だし、そのほうがいいだろ
そ、それじゃ意味がないのよ！！
意味って？
それは…今ここで言えないけど！！
？？？
…いいですよ。そこまで言うなら
え！？いいの！？
いや、ダメだティルフィング
ここ最近ずっと戦い詰めじゃないか
調子もよくなさそうだし
あまり無理しないほうがいい
大丈夫ですよ。まだ力は残っていますから
戦うことで
少しでもアナタの気が済むなら
あ…
ギネヴィアは？
え…わたし？
キミは
ティルフィングに無理をさせたいのか？
ち、違うわ！そんなつもりじゃなくて…
ただ、その――汚名挽回がしたいだけよ！
………
殿下…
な、なによぉ
ギネヴィア様
…汚名は返上するものですよ
！！
へ、返上！返上だから！！！
授業は終わりのようですね
では、私は失礼します
あ…
どうしたんだよ、ギネヴィア
なんかキミ、この間からちょっと変だぞ
だって…
殿下が空回りしているのはいつものことですよ
空回り？
だって…
本気のぶつかり合い、したかったんだもの
あなたの妹さんが言ったんじゃない！
本気のぶつかり合いで仲良くなれるって！！
………
ね？
…なるほど
確かに、友達作りが下手みたいだ