う…
私、は――
ティルフィング！！
よかった、無事で――
ギネヴィア様…？
魔女の罠に捕らえられそうになったキミを
ギネヴィアが助けてくれたんだ
そうだったんですか…
ティルフィング…キミは
危険が隠されているかもと知っていたのか
…はい。魔女たちが早々に退いたことが
気になっていましたので
奴らならなにか奥の手を潜ませているのではと
思っていました
なら、どうしてひとりで――
そうだよ。体調もよくなさそうなのに…！
自分じゃ気づいてないのかもしんねーけど
アンタそうとう顔色悪いぞ
熱中症になりかかってるかもしれない
とにかく、もう少し横になって…
…いえ、このくらいなんでもありません
それよりも、湖を調べなくては
ティルフィングさん！
私はバルバロイの脅威から
この地を守らねばなりません
もう二度と、奪わせてはならないんです
…キャメリアードみたいに？
ギネヴィア
………
…なにそれ。ふざけないでよ
そうやって全部ひとりで抱えて…
自分だけが、悪いみたいな顔して
わたしの八つ当たりを受け入れて
そんなの…おかしいって怒ってよ
…アナタには憤る権利がありますから
ひとりで勝手に納得して
それで終わりにしないでよ
そんなんじゃいつまでたっても
わたし、あなたと仲良くなれない
わたしは――
あなたとお友達になりたいのに…！
…え？
そのためにノワールに付き合ってもらって
水着のプレゼントも買ってきたのよ！
なのにそんな暗い顔をして！
ひとりで思い詰めたりなんかして！
ほんとふざけないでよ！！
もうちょっと夏を楽しもうとしてよ！
わたしはもう準備万端なんだから
ちょっと付き合ってくれてもいいじゃない！
ギネヴィア、言ってることがめちゃくちゃよ
知ってる！！！
知ってるけど
もう、なんかぐちゃぐちゃなんだもん！
もう…
あの、プレゼントって…
キミと一緒に水遊びをして
仲良くなりたいんだってさ
そのために、水着をプレゼントして
遊びに誘うつもりだったんだ
…キミと仲良くなりたい一心で
一生懸命デザインしてた
なんでノワールが言っちゃうの！
あなたがぐちゃぐちゃに
なっちゃってるからでしょう
ううう～～～！！！
…あの、ギネヴィア様
な、なに…
もしよければ、そのプレゼント…
見せていただいてもよろしいですか？
わあ！
ティルフィングさん、かわいい！
…あ、もちろんギネヴィア様もですよ！！
さっきはバタバタして言えませんでしたが！
できた妹さんね
ふーん。まぁ、悪くはねぇかな～
なかなかセンスあんじゃん
にっしっし…♪まぁねまぁね～
兄さんはどう思う？
- ティルフィングを褒める
- ギネヴィアを褒める
似合ってるよ、ティルフィング
すごくかわいい
そ、そうですか…？
わたしがデザインしたんだから
当然でしょ！
殿下、今はちょっと黙りましょうか
お店でも思ったけど…
やっぱり似合うな、その水着
へ！？そ、そう…！？
ま、まぁ、そうよね！似合うわよね
わたしもめっちゃ気に入ってるし、うんうん
殿下、顔が真っ赤です
うううう、うるさぁい！
ティルフィングさんの水着って
ギネヴィア様がデザインしたんですか？
…そ、そうよ
そうよ！
（２回言った…）
ティルフィングに似合う
ワンポイントを付けたくて悩んでたんだけど
どうしても浮かばなくて。だから考えたの
…ティルフィングをどう飾ってあげたいかって
どう飾ってあげたいか…
お、押しつけがましかったかな…
いいえ。こうした飾りの多いものは
普段あまり選ばないのですが…
自分では選ばないからこそ着る機会が無くて
…素敵なきっかけになりました
ありがとうございます、ギネヴィア様
…にしし
…！
ティルフィング？
皆さま、お気を付けください
…ッ！バルバロイ…！
やはり伏兵を隠していましたか
ティルフィングの読みが当たったわけだ
さすがだな
コイツを片付ければ、ディーナの故郷は
守れるってコトか？ならやってやるよ
ええ。もう二度と、誰かの大切な場所を
奪わせたりはしない――！