きみとケンカしたまま
さよならだったんだ
本当のことを、きみに言いそびれたまま
…きみは忘れてしまった過去のきみのハナシ
本来ならダーリンと知り合ったときに
わたしが伝えるべきだったんだ
「ダーリンが最後の継承者であること」
「武器庫から過去へ潜らなきゃならないこと」を
…でも、きみを知るほどに…わかった
きみが自分の運命を聞いたら──
きっと迷わず、ひとを救おうとする
過去への潜行へためらいなく行ってしまう…
だからわたしは
本当のことを黙ったままで──
きみを逃避行に誘った
「わたしと逃げよう」「きみの好きに生きよう」
隠しごとしたまま、そう言ってはみたけど──
もちろん狙いはハズれて
きみとはケンカ別れ
わたしはきみを見送れなかった
きみのそばに
いられなかった
だから、もうどこにも行かない！
「きみの自由だ」
そう！これはわたしの自由だ！！
わたしは『自由に動く弾丸』だ！！
だからこそ
今は動かない！
きみが帰ってくるまで！！
「汚れなき声を心に刻め」
きみを呼び続けるよ！！！！
「我が同胞の叫びを、アナタに」
ダーリン！！！！
過去に残り、歴史の奔流に呑まれてゆく決断
未来に遺すべく、刻む傷痕の選択
無尽の武器庫を開き、無限の武具で拓く未来
永劫なる平和など土台無謀な願いを背負い…
その命 革めるのなら
アナタに
終わりの続きを斬り拓く、武器を
- 武器を寄越せ
…！？
まだ
終わりではありません
なぜなら私は『最初の武器』
万物切り裂く錆びずの魔剣
願いの代価はアナタの運命
- ティルフィング