イベントクエスト/e0066/2話_ADV_2

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【ヴォールス】
あれから色々調べてみたが…
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【ヴォールス】
『妖精』の正体は村一番の美人の噂に
尾ひれがついたもの。『継承者』は――
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【ヴォールス】
なんのことはない。家出していた宿屋の息子が
ようやく帰ってきて店を継いだという話
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【ヴォールス】
結局、妖精も継承者もデマだったな
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【クレア】
デマ、というのは少し違うわね
我が町の妖精、継承者
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【クレア】
仲間内で戯れにそう呼んでいただけの話が
人の間を伝わっていく中で質が変わっていく
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【クレア】
伝承の始まりは、えてして
こういうものかもしれないと興味深かったわ
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【クレア】
なんにせよ、なにかを伝えることが出来るのは
世界が終わらなかった平和の証ね
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【クレア】
伝える先の明日があることを
疑う余地がないってことだもの
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【ヴォールス】
そうだな。戦いの傷跡は各地に残ってはいるが
皆、今の平和を信じ…安心して暮らしている
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【ヴォールス】
その平和を切り拓いた物語として、いつか――
俺たちのあの戦いも伝承になるのかもな
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【クレア】
ええ…そうかもしれないわね
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【ヴォールス】
…だが、もしそうだとしても――…
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【ノワール】
ああ。世界中を旅してまわりたいんだ
俺の中で生きている彼女といっしょに
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【ノワール】
…ごめん。こんなこと言われても困るよな
分かってるのに
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【クレア】
ヴォールス?
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【ヴォールス (心の声)】
(…寂しい顔をするあいつを見るたびに思う
本当に正しかったのだろうか、と)
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【ヴォールス (心の声)】
(あのときの選択は正しかったのだろうか
他にやりようはなかったのだろうか)
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【ヴォールス (心の声)】
(だがそんなことを
口にすることができるはずもない)
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【ヴォールス (心の声)】
(俺はあいつの隣にいたはずの人のことを
なにひとつ思い出せないのだから)
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【クレア】
ヴォールス?ねえ、聞いてる?
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【ヴォールス (心の声)】
(ただ記録と事実が残る)
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【ヴォールス (心の声)】
(元王妃がいた記録、前線に出て戦ったその人が
今はいないという事実)
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【ヴォールス (心の声)】
(そして俺が聖杯を得る任も果たせず、すべてを
継承者とその劔に担わせてしまった事実も――)
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【クレア】
とう!
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【ヴォールス】
ぶっ!?
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【クレア】
必中ね。街で買ったこの水着のおかげで
機動性もバッチリ
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【ヴォールス】
い、いきなりなにをするんだ!
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【クレア】
何度呼んでも応えてくれないから
やむなく強硬手段をとったまで
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【クレア】
わたしが狙っているのに
気を抜くあなたが悪いのよ
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【ヴォールス】
…悪かった
少し考えごとをしていたんだ
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【クレア】
見てればわかるわ
なにを考えているか、当ててあげましょうか
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【ヴォールス】
…いや、いい
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【ヴォールス】
それより、俺になにか話でもあるのか?
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【クレア】
ええ。せっかくの海で浮かない顔をした助手を
水遊びにでも誘うつもりだったんだけど
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【ヴォールス】
けど?
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【クレア】
けど、遊びの時間はここまでみたい
【男性B】
ひ、ひいい!助けて――
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【ローマ兵】
静かにしろ!
大人しく貴様の知る情報をすべて話せ
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【ヴォールス】
あの男は、さっきの…
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【クレア】
どうする?
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【ヴォールス】
決まっている。彼を助けるぞ
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