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【ヴォールス】 あれから色々調べてみたが… |
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【ヴォールス】 『妖精』の正体は村一番の美人の噂に 尾ひれがついたもの。『継承者』は―― |
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【ヴォールス】 なんのことはない。家出していた宿屋の息子が ようやく帰ってきて店を継いだという話 |
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【ヴォールス】 結局、妖精も継承者もデマだったな |
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【クレア】 デマ、というのは少し違うわね 我が町の妖精、継承者 |
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【クレア】 仲間内で戯れにそう呼んでいただけの話が 人の間を伝わっていく中で質が変わっていく |
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【クレア】 伝承の始まりは、えてして こういうものかもしれないと興味深かったわ |
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【クレア】 なんにせよ、なにかを伝えることが出来るのは 世界が終わらなかった平和の証ね |
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【クレア】 伝える先の明日があることを 疑う余地がないってことだもの |
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【ヴォールス】 そうだな。戦いの傷跡は各地に残ってはいるが 皆、今の平和を信じ…安心して暮らしている |
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【ヴォールス】 その平和を切り拓いた物語として、いつか―― 俺たちのあの戦いも伝承になるのかもな |
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【クレア】 ええ…そうかもしれないわね |
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【ヴォールス】 …だが、もしそうだとしても――… |
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【ノワール】 ああ。世界中を旅してまわりたいんだ 俺の中で生きている彼女といっしょに |
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【ノワール】 …ごめん。こんなこと言われても困るよな 分かってるのに |
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【クレア】 ヴォールス? |
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【ヴォールス (心の声)】 (…寂しい顔をするあいつを見るたびに思う 本当に正しかったのだろうか、と) |
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【ヴォールス (心の声)】 (あのときの選択は正しかったのだろうか 他にやりようはなかったのだろうか) |
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【ヴォールス (心の声)】 (だがそんなことを 口にすることができるはずもない) |
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【ヴォールス (心の声)】 (俺はあいつの隣にいたはずの人のことを なにひとつ思い出せないのだから) |
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【クレア】 ヴォールス?ねえ、聞いてる? |
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【ヴォールス (心の声)】 (ただ記録と事実が残る) |
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【ヴォールス (心の声)】 (元王妃がいた記録、前線に出て戦ったその人が 今はいないという事実) |
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【ヴォールス (心の声)】 (そして俺が聖杯を得る任も果たせず、すべてを 継承者とその劔に担わせてしまった事実も――) |
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【クレア】 とう! |
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【ヴォールス】 ぶっ!? |
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【クレア】 必中ね。街で買ったこの水着のおかげで 機動性もバッチリ |
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【ヴォールス】 い、いきなりなにをするんだ! |
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【クレア】 何度呼んでも応えてくれないから やむなく強硬手段をとったまで |
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【クレア】 わたしが狙っているのに 気を抜くあなたが悪いのよ |
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【ヴォールス】 …悪かった 少し考えごとをしていたんだ |
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【クレア】 見てればわかるわ なにを考えているか、当ててあげましょうか |
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【ヴォールス】 …いや、いい |
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【ヴォールス】 それより、俺になにか話でもあるのか? |
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【クレア】 ええ。せっかくの海で浮かない顔をした助手を 水遊びにでも誘うつもりだったんだけど |
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【ヴォールス】 けど? |
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【クレア】 けど、遊びの時間はここまでみたい |
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【男性B】 ひ、ひいい!助けて―― |
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【ローマ兵】 静かにしろ! 大人しく貴様の知る情報をすべて話せ |
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【ヴォールス】 あの男は、さっきの… |
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【クレア】 どうする? |
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【ヴォールス】 決まっている。彼を助けるぞ |
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