=== 第11章 撤退 === (影の原野) --- OP --- [ヴェイル] 逃げられませんよ、 。 " これまで手荒な真似をしなかったのは、 紋章士の力を警戒していたからなのですが… 今は状況が違います。 あなたはここで死ぬのです。 此処まで共に旅をしてきた、 大切な紋章士たちの力によって… [リュール] マルス、みんな… 指輪を取り戻さないと…! [アルフレッド] 駄目だ、神竜様! 時水晶を失い、 指輪も持たぬ僕たちに勝ち目はない! 紋章士たちの力がどれほど強いかは… 君が一番わかっているはずだ。 ひとまず、向こうに見えるあの場所… [アルフレッド] あそこまで行けば、 奴らを撒けるかもしれない! --- ED --- [アイビー] こっちよ。森に身を隠しながら進めるわ… このままソルム王国に向かいましょう… 妹を残してきたのが気がかりだけれど… この国にはもう…いられないわ。 [スタルーク] イルシオンに…置いていくものが多すぎます… [スタルーク] [ディアマンド] くっ…父上… [ディアマンド] [アルフレッド] 今は辛いが、堪えるんだ。 ここで戻っては、本当にすべてを失ってしまう。 [アイビー] 道案内をするわ…ついて来て。 [リュール] ………… マルス……みんな… ごめんなさい… [ヴェイル] 白 悪 2 [ヴェイル] 白 悪 取り逃がしましたか。 まさか、アイビーが暗躍するとは。 奪われた指輪は、大教会にあった 『聖王女の指輪』と『草原の公女の指輪』… 痛手ではありますが、 神竜が集めた指輪はすべて此方の手中。 これから、ゆっくりと殺してあげますよ。 仲間も、民も、そして… …その心も何もかも。 [アイビー] ここまで来れば大丈夫よ。 追っ手も、もう来ていないみたい… [リュール] …ヴェイルがまさか、邪竜の娘だったなんて。 指輪を奪われてしまうだなんて… こうなってしまったのは、私のせいです。 みんな…ごめんなさい… [アルフレッド] 君のせいじゃない。 あの場では、誰も、どうしようもなかった。 [アイビー] [ディアマンド] 謝るべきは私だ。父上を失った怒りで、 神竜様に戦わせてくれと頼んでしまった。 [スタルーク] 僕も…父上を置いていきたくないと、 そう言ってしまったから… [アルフレッド] [アイビー] 亡骸に執着して、神竜様の判断を鈍らせたの…? それは愚かな選択だわ… [スタルーク] あ、あなたがそれを言うんですか!? 元はといえば、あなたが足止めをしなければ! [リュール] やめてください、仲間割れは… [スタルーク] 仲間…? 僕はそう思えません。 こいつさえいなければ、間に合ったかもしれない。 父上は死なずに済んだかもしれないのに! [リュール] スタルーク… [ディアマンド] アイビー王女が儀式を教えてくれなければ、 私たちは大教会に辿り着けなかった。 父上は今も望まぬ姿で剣を振るっていた。 そうだろう、スタルーク。 [スタルーク] 兄上は悔しくないんですか!? こいつのせいで父上は…死んだようなものなのに! [ディアマンド] 父の仇はハイアシンス王だ! そして彼も、邪竜の手によって死んだ! ハイアシンス王は、 亡骸すら、残らなかったんだ…! [スタルーク] !! [リュール] やめましょう。これ以上争っても、 もう、何にもなりません… [ディアマンド] すまない… アイビー王女、弟の非礼を許してくれ。 [アイビー] いえ…こちらこそ。 父を止められなかったこと、謝罪するわ… [スタルーク] 僕は…まだそこまで、割り切れません… 父上に、もう会えないんですよ… ブロディアにあった指輪だって、 もう二度と… [ディアマンド] …… [アイビー] [ディアマンド] [リュール] …確かに私たちは、 多くの犠牲を払ってしまいました。 けれど紋章士たちは、死んだわけでも、 決して戻らないわけでもありません。 いつか取り戻せる。 私はそう信じています。 [スタルーク] 神竜様… [スタルーク] [リン] その通りよ。 それに、全員いなくなったわけじゃないわ。 [ルキナ] 私たちのことを忘れていただいては困りますね。 [リュール] リン、ルキナ。 [リン] 今まで一緒だった紋章士とは違うかもしれないけど、 私たちだって強いのよ。 [ルキナ] このまま終わるのが運命だとは思いません。 奪われても、逃げても、負けたわけではないのですから。 [リュール] 逃げても、負けではない… でも、私は母さんに、逃げないでと言われました。 皆を守る神竜として逃げては駄目だと… [リン] 撤退は、逃げることとは違うわ。 本当に逃げることは…諦めること。 [リュール] 諦めること… [リン] あなたはここまで逃げなかったのね。 母の教えを守り戦った。立派なことよ。 でも残って戦うことだけが…頑なに動かないことだけが、 皆を守る道ではないって、そう思う。 [ルキナ] ルミエルさんは、これからの時間の中で そう教えたかったのだと思います。 でも、残念ながら… そうするだけの時間は残されていなかった。 [リュール] マルスも、あの時… そう言いたかったのでしょうか。 [ルキナ] はい。きっと。 [リュール] ……そうですか。 私は、思い違いをしていたようですね。 奪われても、逃げても、負けたわけではない… それならば、この撤退を勝利に繋げます。 ──私は神竜として、もっと強くなります。 今度は必ず、皆を守れるように。 もう誰一人として失わない。そして、 共に戦った仲間を、 必ず取り戻してみせる。 ついて来てくれますか。みんな… [リン] [ルキナ] [アルフレッド] ああ、もちろんさ。 いつかこの盤面を覆してやろう。 [アルフレッド] [ディアマンド] このままで終わる気はない。 失ったものは、取り戻すまでだ。 [ディアマンド] [スタルーク] こんな時でも、希望を見せてくれるんですね… 俯いている暇も、ないぐらい… [アルフレッド] [アイビー] 力になるわ… 私でも、貴方の役に立てるのなら。 [リュール] ありがとうございます。 …行きましょう。ソルム王国へ。 皆がいてくれるなら、私に恐れるものはありません。 --- EV --- [リュール] その姿…あなたは、マルス…? [ルキナ] いいえ、私はルキナです。 [リュール] ルキナ… [ルキナ] Serious [ルキナ] 私は英雄王ではありません。 その代わりにもなれません。 ですが、あなたの力になりたい。 深淵に沈んだ者たちの、希望の光となりたい。 今は逃げるしかなくても… この撤退はいつか希望に繋がります。 さあ、私とエンゲージしてください! n0Tex Event ItemPicture 156picture item fade in normal [ゼルコバ] 神竜様。「土産」は「もうひとつ」あります。 >8picture item fade out normal [リュール] これは、竜の時水晶…!? [ゼルコバ] 「闇」に紛れ、「拝借」してきました。 「奪われた指輪」ではなく気が咎めますが… 戦況打開の「一助」となれば幸いです。 [リュール] ありがとうございます。 [リュール] 今なら指輪を取り戻せるかもしれません…! [ヴェイル] そうはさせませんよ。 [リュール] ! そんな…! 指輪が、ヴェイルの元に… [ヴェイル] ふふ…簡単に渡すわけありません。 精々無力なまま足掻きなさい。 " [ヴェイル] 行きなさい、異形兵。 奴らが絶望するまで、何度でも… [リュール] …ここまで来れば、 なんとか切り抜けられそうですね。 " [ヴェイル] しぶとい虫ケラども… やはり異形兵だけでは力不足でしたか。 $ 四狗よ、行きなさい。 [モーヴ] 拝命いたしました。 必ずや奴らを仕留めましょう。 [モーヴ] [マロン] えへへ。 このボクの餌食になるのはどいつかなぁ? [マロン] [グリ] 仕置きをする側は慣れてねえが、 ヴェイル様の御命令なら喜んで。 [グリ] " [セピア] 我々にお任せくださいな。 奴らを逃がしはしませんわ。 [ヴァンドレ] 新手が来るようですな。 追いつかれる前に急ぎましょう! [リュール] !! そんな… 道を塞がれてしまいました。 一体、どうしたら… [アイビー] 見つけたわ…神竜様の軍。 良かった、今なら間に合いそうね… [カゲツ] アイビー様、安心するのは時期尚早じゃ。 見よ、あの絵巻に描いたような四面楚歌を。 徒手空拳とはまさにこのこと… 早くこの指輪を渡さねば! [ゼルコバ] アイビー様。 [アイビー] ゼルコバ。どうだった…? [ゼルコバ] すみません。「邪竜の娘」に奪われた「指輪」を 取り戻すことは「不可能」でした。 n0Tex Event ItemPicture 156picture item fade in normal ですが、「代わり」に「これ」を… >8picture item fade out normal [アイビー] [カゲツ] おお! 綺麗な水晶じゃな! [ゼルコバ] 其方の「指輪」に加え… 此方の「手土産」もかなりの「助け」になるかと。 [カゲツ] [アイビー] そうね。急ぎましょう… [アイビー] 神竜様。 [リュール] アイビー王女!? どうしてここに? [アイビー] お父様を説得したいと思ったの、もう一度。 けれど、着いた時には何もかもが手遅れだった… p0Tex Event ItemPicture 078picture itemL fade in normal p 0Tex Event ItemPicture 088picture itemR fade in normal せめて、これを貴方に渡したくて。 大教会から、紋章士の指輪を取り戻してきたわ。 [リュール] え…!? [アイビー] 時間がなくて二つだけなのだけれど… 『草原の公女の指輪』と『聖王女の指輪』よ。 @:picture itemL fade out normal @ :picture itemR fade out normal [リュール] いいのですか? それでは私の側に与してしまうことに… [アイビー] 祖国に弓を引くことになろうとも… 私は貴方と共に戦いたい。 この国の為、死んだお父様の為に… 今すべきことは、貴方の側で戦うことよ。 これまでの償いになるとは思わないけれど… 許されるのなら、同行させてくれないかしら。 [リュール] わかりました。ありがとうございます。 『草原の公女の指輪』…ハイアシンス王の形見は、 アイビー王女に託します。 \,Tex Event Effect White(picture fade in slow 『吹翠(ふきわた)れ、烈火の紋章士<エムブレム>!』 촁 [リン] Relax [リン] 私はリンディス。リンと呼んで。 さあ、共に戦いましょう。 [リュール] \,Tex Event Effect White(picture fade in slow 『燃起(もえあ)がれ、覚醒の紋章士<エムブレム>!』 촁 --- MOVIE --- --- BT --- [グリ] 痛めつけるのは得意じゃないが… どこがいいかは、よーく知ってるぜ? [グリ] へえ…思ったよりは楽しめたが、 こんな痛みじゃ足りねえな… [マロン] こーんな奴がボクの相手? 弱そうだし、すぐ殺しちゃうよ! [マロン] 見た目よりやるじゃん… 顔ぐらいは覚えておいてあげる。 [モーヴ] 一方的な蹂躙は気が引ける… 抵抗を示すなら全力で頼む。 [モーヴ] 貴殿を見くびっていたようだ… 次があるならば、改めて… 敵マルス b 敵マルス ………… 敵シグルド b 敵シグルド ………… 敵セリカ b 敵セリカ ………… 敵ミカヤ b 敵ミカヤ ………… 敵リーフ b 敵リーフ ………… 敵ロイ b 敵ロイ ………… [ヴェイル] 私に歯向かうだなんて、命知らずですね。 その度胸だけは褒めて差し上げましょう。 [セピア] お友達を失って、可哀想にねえ。 私が優しく慰めてあげましょうか… " [セピア] ふふ、優しくしてあげたのに…ひどい人。 ヴェイル様に言いつけなきゃ。 --- DIE ---