=== ディアマンド & アンバー === --- C --- [アンバー] ディアマンド様、見てくださいよ! 伝説の秘薬を手に入れました! [アンバー] この小瓶を開けて匂いをかぐと、 つい本音を言ってしまうという秘薬だそうです! [ディアマンド] 敵から情報を引き出したい時に使えるかもしれないな。 よくやってくれた。 [アンバー] ありがとうございます! では、これは大事にしまってと… [アンバー] うわわっ! [ディアマンド] 大丈夫か? 瓶が割れてしまったぞ。 [アンバー] う…ううっ… [アンバー] ディアマンド様… 俺、本音を言わせていただきますね… [ディアマンド] アンバー、薬を吸ってしまったのか!? [アンバー] ディアマンド様。 俺を臣下にしてくださってありがとうございます。 [アンバー] あなたがいなければ、 俺は今ごろアルパカ牧場にいたでしょう。 [アンバー] 本当に感謝していますし、 すごく尊敬しています… [アンバー] 俺はあなたのことが大好きです。 なぜなら…うっ…ぐっ… [アンバー] ………… [ディアマンド] アンバー? [アンバー] あれ? ディアマンド様? 今、俺は何を… [ディアマンド] 覚えていないのか。 秘薬を吸って、私に本音らしきことを言っていたぞ。 [アンバー] ええっ!? なんて言っていたのですか? [ディアマンド] …それを私が言うのは少し照れくさいな。 まあ後日、落ち着いて話そう。 [アンバー] わ、わかりました… ではそのときに… --- B --- [ディアマンド] アンバー、この間の秘薬の話だ。 お前は私にこう言ってくれた。 [アンバー] なんでしょう? [ディアマンド] その… 私に感謝しているし、尊敬していると… [アンバー] あはは、そんなことを言ったんですか! でも、とっくに知ってますよね? [ディアマンド] ああ。アンバーはいつも私を慕ってくれている。 そのことに救われているし、とても感謝しているよ。 [ディアマンド] あと、こうも言っていた。 [ディアマンド] あなたがいなければ、 俺は今ごろアルパカ牧場にいたでしょう…と。 [アンバー] まあその通りですね。 うちの実家は田舎の牧場ですから。 [アンバー] 観光名所も、華やかな店もない。崖しかない町で… 俺はいつかここを出て騎士になりたいと思っていた。 [アンバー] そんな俺を臣下にしてくれたのがあなたです。 本当に感謝しています。 [ディアマンド] 秘薬を割ってしまったことは残念だったが、 結果としてよかったのかもしれない。 [ディアマンド] 照れくさいが、本音を聞けたからな。 [アンバー] 俺も何か照れくさいですけど、 お礼を伝えられて良かったです! [アンバー] 他には何か言ってなかったですか? [ディアマンド] そう言えば、最後に… [ディアマンド] 俺はあなたのことが大好きです。 なぜなら…と言っていたな。 [ディアマンド] その後、何を言おうとしたんだ? [アンバー] む? 何でしょう。 確かに俺はディアマンド様が大好きですけど… [アンバー] 理由がありすぎて思いつかない。 ちょっと考えてきますね! [ディアマンド] ああ、よろしく頼む。 --- A --- [ディアマンド] アンバー。 この間の話の続きなんだが… [アンバー] 俺はあなたのことが大好きです。 なぜなら…の続きですね。 [ディアマンド] うむ。 [アンバー] 俺はこう言いたかったのでしょう。 なぜならアルパカに似ているから、と。 [ディアマンド] …なに!? アルパカに!? [アンバー] あの日から常にそう思っているので、 間違いないと思います。 [ディアマンド] あの日とは? [アンバー] 数年前…俺は家族の反対を押し切って、 国を挙げての武術大会に出場しました。 [アンバー] 決勝戦でジェーデに負けてしまったのですが、 故郷のみんなはアルパカの里の奇跡と喜んでくれました。 [ディアマンド] だが、アンバーは満足できなかった。 会場で号泣していたからな。 [アンバー] ええ… 絶対に優勝したかったので。 [アンバー] 俺が泣いているとディアマンド様がやってきて、 臣下にならないかと言ってくださいました。 [アンバー] 優しく微笑むあなたを見て、 俺は思ったんです。 [アンバー] この人、アルパカに雰囲気が似てるって。 [ディアマンド] そこで!? [アンバー] 俺はすぐに決心しました。 この人についていこうと。 [ディアマンド] ………… [アンバー] 何ですか、その珍妙な顔は… [ディアマンド] わからん… 私のどこがアルパカなのだ… [アンバー] ですから、雰囲気ですよ。 うまく言えないですが、なんかどこか似ているんです。 [アンバー] 優しくて、安心できて、守りたくなって、 ふわふわしてる。 [ディアマンド] ふわふわ…だと… [アンバー] ディアマンド様、誤解しないでくださいよ。 俺にとってのアルパカはすごくいい意味なので。 [ディアマンド] 本当にそうか? [アンバー] 本当ですって… [ディアマンド] よし。もう一度、秘薬を使ってみてくれ。 そうしたら本当かどうかわかる。 [アンバー] えーーーっ? [ディアマンド] はは、冗談だ。 まあ、お前がそこまで言うなら信じよう。 [ディアマンド] アンバー、アルパカ級の好意を持ってくれてありがとう。 これからも頼もしい臣下として、期待しているぞ。 [アンバー] ありがとうございます。 このアンバー、何があってもあなたをお守りします! --- S ---