=== パンドロ & モーヴ === --- C --- [モーヴ] ………… [パンドロ] オレも隣で祈りを捧げていいか? [モーヴ] 俺はお前たちの側に寝返ったが、 邪竜への信仰を変えたわけじゃない。 [モーヴ] 神竜側の聖職者であるお前が 俺の側で祈るのは止めた方がいい。 [パンドロ] 信仰する神は違えど同じ聖職者同士だろ。 そんな細かいことは関係ねーぜ。 [モーヴ] 関係ある。 大きな問題だ。 [モーヴ] 信仰の違いを細かいこととは… 同じ聖職者として嘆かわしい話だ。 [パンドロ] なぁ、モーヴ。 アンタは邪竜に何を祈っていたんだ? [モーヴ] ………… [モーヴ] 世の平穏を願っていた。 今の世界はあまりにも不健全だ。 [パンドロ] だったらやっぱり神竜とか邪竜は関係ねーぜ。 オレも同じことを祈るつもりだったからな。 [パンドロ] 信仰は違っても願いは同じだ。 そうだろ? [モーヴ] ………… [モーヴ] お前のような考え方の聖職者には 会ったことがない。 [パンドロ] へへっ、よく言われるぜ。 [モーヴ] 俺の負けだ。 隣でよければ好きに祈るがいい。 [パンドロ] ああ、一緒に祈ろうじゃねーか。 世界の平和をよ。 --- B --- [パンドロ] モーヴ。 たまには一緒に飯でも食いに行こうぜ。 [モーヴ] いや、遠慮しておく。 [パンドロ] なんだよ。 用事でもあるのか? [モーヴ] そういうわけではない。 [パンドロ] じゃ、いいじゃないか。 いろいろと話をしようぜ。 [モーヴ] 話とはなんだ? 信仰についてか? [パンドロ] いや、趣味のこととか、子供の頃の話とか… そんな感じのいろいろさ。 [モーヴ] ………… [モーヴ] 世界のどこかで弱き者が苦しんでいるというのに… 俺には遊んでいる暇はない。 [パンドロ] 聖職者だからってそんなに堅苦しいのもよくないだろ。 たまには休むのも必要だと思うぜ。 [モーヴ] 体を張って人々を守るには、 休んでいる時間などないのだ。 [パンドロ] だったら、一度でいいから オレのやり方に乗ってみねーか? [パンドロ] な? 新しい発見があると思うぜ。 [モーヴ] ………… [モーヴ] いいだろう。では一度だけ、 パンドロの主義に付き合ってみるとしよう。 [パンドロ] おっ。 意外と簡単に乗ってきたな。 [パンドロ] それじゃ早速、飯を食いに行こうぜ。 --- A --- [パンドロ] どうだ? たまには楽しく過ごすのもいいもんだろ? [モーヴ] 食事は美味しかったし、 パンドロの話は面白かった… [モーヴ] …こういうのも悪くない。 [パンドロ] なっ、そうだろ? [パンドロ] じゃ、明日も飯を食いに行こうぜ。 [モーヴ] 悪いがそれはできない。 [パンドロ] なんでだよ? [モーヴ] 今度は俺の主義に、 パンドロが付き合う番だ。 [パンドロ] へ? [モーヴ] 体を張って人々を守る… その方法を俺がパンドロに伝授しよう。 [パンドロ] わかった。 今度はオレがモーヴのやり方に付き合うぜ。 [パンドロ] オレも新しい発見があるかもしれねーしな。 [パンドロ] ただし、その次はまた飯に付き合ってもらうぞ。 [モーヴ] ちょっと待て。 お前に付き合うのは一度だけだと言ったはずだ。 [パンドロ] いいじゃねーか。そのあとはまた、 オレがモーヴのやり方に付き合うから。 [モーヴ] それじゃキリがないぞ… [パンドロ] 信仰する神は違っても、お互いの願いは同じ。 手を取り合って世界の平和を願おうぜ。 [モーヴ] ふっ。 やれやれ。お前にはかなわないな。 --- S ---