=== ヴァンドレ & アンバー === --- C --- [アンバー] ヴァンドレさん。 この辺に伝説の武器ってないのか? [ヴァンドレ] 伝説の武器? なぜそんなことを聞く。 [アンバー] 俺、伝説の武器に憧れてるんだよな。 [アンバー] ソラネルって神聖な場所が多いし、 格好いい武器がありそうな気がしたんだけど… [ヴァンドレ] 私は伝説の武器などに興味はない。 [アンバー] そっか。 じゃ、ありそうな場所も知らないか。 [ヴァンドレ] だが、手に入れる方法ならわかるぞ。 [アンバー] ほ、本当か!? どうやったら手に入るんだ!? 教えて教えてヴァンドレさん! [ヴァンドレ] そもそも伝説の武器とはなんだ? [アンバー] へ!? [ヴァンドレ] 最強の人間が持っていた武器… それが伝説になったのではないか? [アンバー] まあ、そうかも… [ヴァンドレ] ならば、アンバー殿が伝説になればいい。 [アンバー] 俺が…伝説に? [アンバー] そうか… そうなれば俺の武器が… [ヴァンドレ] 伝説の武器になるというわけだ。 [アンバー] うおおおおお! [アンバー] ヴァンドレさん、ありがとう! 俺、伝説の武器を手に入れてみせるぜ! --- B --- [アンバー] ふんっ…ふんっ… [アンバー] まだだ… もっと…体を鍛えないと…… [ヴァンドレ] これはアンバー殿。 早い時間から鍛錬とは立派だな。 [アンバー] ああ! まずは最強にならないとな! [アンバー] 俺の槍を伝説の武器にするために! [ヴァンドレ] 本当に最強を目指すとは… まっすぐなのか、バカなのか… [アンバー] 何か言ったか? [ヴァンドレ] い、いや。アンバー殿は、どうしてそこまで 伝説の武器に憧れを抱いているのだ? [アンバー] 俺の故郷は何もない田舎でね。子供の頃から、 楽しみと言えば本を読むことぐらいだった。 [アンバー] 特に好きだったのが、 騎士が伝説の武器で怪物と戦う物語で… [ヴァンドレ] ほう。 [アンバー] その頃の記憶が今も残ってるんだろうな。 だから、伝説の武器は俺の憧れなんだ! [ヴァンドレ] なるほどな… そういうことなら私と一緒に鍛錬をするか。 [アンバー] ほんとか! ぜひ頼むよ!! [アンバー] ヴァンドレさんは強くて格好いいからな! どんな鍛錬をしてるか興味もあるし! [ヴァンドレ] うむ。では、しっかりついてこいよ。 --- A --- [アンバー] ぐぬぬぬ… ぐぬぬぬぬううぅ… [ヴァンドレ] どうした? まだ体幹を鍛えただけだぞ。 次は走り込みだ。 [アンバー] ひええ、ヴァンドレさん… いつもこんな鍛錬してるのか? [ヴァンドレ] ああ。そうだが。 [アンバー] 驚いた… 付いていくのが…やっとだ! [ヴァンドレ] 若いのに情けないな。 それでは伝説になることなど不可能だぞ。 [アンバー] 返す言葉もないっ! [アンバー] というか、ヴァンドレさんの装備こそ… 伝説の武器になるかもしれないな。 [ヴァンドレ] 言っただろう。伝説の武器なんぞに興味はない。 それに、だ。 [ヴァンドレ] アンバー殿のような若い世代が鍛錬を重ね、 伝説を作ることこそ、世界のためになると思うのだ。 [ヴァンドレ] アンバー殿は一生懸命で伸び代がある。 きっと強くなる。 [ヴァンドレ] 幼き日の憧れを忘れずに、真っ直ぐに進むのだ。 いつかその武器も伝説になるに違いない。 [アンバー] ヴァンドレさん…! 俺、やるよ! [アンバー] 俺の武器が伝説になって、語り継がれるように。 そう…俺が子供の頃に読んだ物語みたいにさ! [ヴァンドレ] …良い目標だ。 そのためには、私の鍛錬で音を上げないことだな。 [アンバー] ああ、頑張るよ! これからも厳しく鍛えてくれ! --- S ---