=== 外伝 草原の公女 === (疾風の草原) 紋章士リンとの縁が深い地。 此処では、ある試練に挑むこととなる。 --- OP --- [リン] この風…この匂い… 不思議なくらいに似ているわ。 [リュール] 似ている? もしかして、リンが生きていた世界にでしょうか。 [リン] ええ… 故郷の草原にそっくり。 [リン] ああ、懐かしい。 何て素敵な風景なのかしら… [リュール] 確かに素晴らしい風景ですね。 それに、風がとても心地よいです。 [リン] 気に入ってくれて嬉しいわ。 …って、ここが本当の故郷ってわけじゃないけど。 [リン] 陽が昇ったら目を覚まして、家畜たちの世話をする… そして狩りで獲物を捕まえ、日が落ちたら眠りにつく。 [リン] 草原で、私はそんな毎日を続けていたの。 でも、それが永遠に続くことはなかったわ。 [リュール] …いったい何が起きたのですか。 [リン] 私の部族…ロルカ族は、山賊に襲われて 大勢の人が殺されてしまったの。 [リン] 卑劣な手段だったわ。飲み水に毒を混ぜられ、 混乱しているところを突いて一気に… [リュール] そんな大変なことが… [リン] ええ。でも、草原は母なる大地… いつも私たちを見守り、恵みを与えてくれる。 [リン] 辛い思い出もあるけれど、大好きな場所だわ。 [リン] それにしても、こんなところに立っていると なんだか、いてもたってもいられなくなっちゃう。 [リン] ねえ、剣を構えて! 大草原で鍛えた力、 あなたに見せてあげるわ! [リュール] わかりました。 ですが、簡単にはやられませんよ。 [リュール] この旅の中で、私も様々な 苦難を乗り越えてきたんですから! [リン] きっと、この戦いで、私たちの絆はより強くなる… 私も、もっと力を発揮できるようになるわ。 [リン] だから…手加減なんかしたら、承知しないわよ! --- ED --- [リン] …完敗ね。 あなたの力、見せてもらったわ。 [リュール] リンも流石の腕でしたよ。 あなたはとても強いです… [リュール] 私もこの草原で暮らせば、 リンのようになれるでしょうか… [リン] うふふ…ひょっとしたら、エリウッドとヘクトルの おかげもあったかもしれないわ。 [リン] 二人とは…一緒に長い長い旅をして、 その中で共に、技を競いあったのよ。 [リン] そして彼らから、戦う強さはもちろん、 正義や、勇気や、人を信じる強さを教えてもらった… [リン] そのことが、私に更に大きな力を 与えてくれているのかもしれないわね。 [リュール] …私は記憶がないせいで、 最初は頼れるものがありませんでした。 [リュール] けれど、周りにたくさんの仲間達がいてくれて、 私のことや、この世界のことを教えてくれました。 [リュール] 旅の終わりには、もっと強くなれると信じたいです… リンと、その友人たちのように。 [リン] あなたなら、きっと…いいえ、 絶対にもっともっと強くなれるわ。 [リン] もちろん、私も協力する。これからもよろしくね! [リュール] こちらこそ。 ありがとうございます、リン。 --- EV --- [リン] Relax [リン] 準備はいい? さあ、全力でかかってらっしゃい! [リュール] あのテント…中に敵が潜んでいる気配がします。 早めに叩いておいた方が良さそうですね。 [リン] Relax [リン] じっとなんかしていられない。 私も行かせてもらうわよ! --- MOVIE --- --- BT --- [リン] この緑の大地が、風が、私を強く育ててくれた。 …あなたはどう? [リン] Relax [リュール] 私は、まだ道半ばの身ですから。 ですが、あなたとの旅で得てきたものはあります。 [リン] そう言ってくれるのは嬉しいわ。 でも、手加減はしないからね! [アイビー] 貴方を見ていると、父を思い出すわ… こうして戦うというのは、少し複雑ね… [リン] Relax [リン] あら、私は嬉しいわよ。 立派になったあなたと対峙することができて。 [アイビー] ふふ、まるで本当の親みたい… いいわ。私の成長した姿…見てちょうだい。 [オルテンシア] あなたと一緒にいれば、お父様がまた戻って きてくれると思ってたけれど…現実は厳しいわね。 [リン] 残念だけど、私はあなたのお父様の代わりでも なければ、思い出でもないわ。 [リン] でも今となっては…昔のあなたを知っている、数少ない 一人なのは確かね。見せて、あなたの成長した証を。 [オルテンシア] 磨きに磨いた強さと可愛さ、思い知らせてあげる! …お父様、見ててね。あたし、立派になったから。 --- DIE ---