=== クロエ === --- C1 --- うふふ、よく眠っていらっしゃるわ。 あどけないお顔。 千年眠っていらしただなんて信じられない… ずっと年上なのに、つい守ってあげたくなってしまうわ。 あら、おはようございます。 ご気分は如何でしょう。 欲しいものがあれば、 わたしにお申し付けくださいね…ふふっ。 おはよう、神竜様。 まだ眠いのでしたら、 わたしが膝枕をして差し上げましょうか? --- C2 --- まあ、素敵な光景…まるで御伽噺のようだわ。 そうだ、お起こしするなら朝食をお持ちすべきだったかしら。 でも、今はこの… 屋台で買った珍味しかないわね。うーん… あの、神竜様は、お目覚めに何を召し上がるの? 魚のはらわたを揚げたものなんかは… いえ、今のはお忘れください。 おはようございます。 このお部屋の光景は一枚の絵画のようで、 見入ってしまいますね。 --- B1 --- 神竜様を目覚めさせて差し上げるのは、 わくわくしてしまうわね。 綺麗な寝顔… 御伽噺の王子様は、 眠れる姫を起こしに来る時きっと、 こんな気持ちだったのかしら。 わたしに王子役は、無理があるけれど。 お目覚めですか、神竜様。 今日もきっと素敵な一日が待っておりますわ。 存分に楽しんでくださいね。 おはようございます。 今回はすぐに起きてしまわれて、少し残念… またいつか参りますね。 --- B2 --- ここで眠る方はやはり特別…そう思ってしまうわね。 この前のお詫び… 深海魚の酢漬けは召し上がっていただけなかったので、 今回はとっておきの珍味を持ってきました。どうかしら… おはようございます。 こちらは芋虫の蜂蜜漬けですわ。甘くてとっても美味し… あら!? 神竜様、お気を確かに。神竜様ー!? あら、聞いていらっしゃいました? ご不快にさせたならすみません。 ふふ、でも寝起きは普通の人と変わりませんわ。 --- A1 --- ふう、今日は食べ物を買っていたから遅くなってしまったわ。 はあ、いい匂い… 珍しいヘビの黒焼きが手に入るだなんて思わなかったわ。 少しだけ味見を… いえ、神竜様の前でそんな…でも…! あ、神竜様、おはようございます! …ごくん。失礼。 神竜様、おはようございます。 いえ、別に。なにも食べていませんわ。 匂いにつられて起きてくださったの? 今日は珍しい黒焼きを持って来たんです。 何を焼いたのかは…うふふ、秘密です。 --- A2 --- 神竜様が御伽噺になるならきっと、 始まりはこのお部屋からね。 この戦がいつの日か語り継がれる日が、 きっと来るのでしょうね。 ふふ…神竜様といると、 本当に、素敵なことばかり起こります。 今日は寝顔をずっと見ていたわけではありませんよ? 見ていたのは、幸せな未来。 現実にするため…今日も頑張りましょうね。 そう…そして、神竜様が目覚めるところで挿絵が入るの。 おはようと迎える登場人物が、 わたしではないのが悔やまれます。 --- S1 --- 起こしに来ましたよ、わたしのパートナーさん。 よく眠っているわ。 御伽噺なら運命の相手のキスで目覚める場面かしら。 ねえ…わたしはあなたの、運命になれているのかしら。 たとえ完璧な相手ではなくても、わたしは… あなたのことを必ず守るわ。 わたしの好きなお話は皆、幸せなハッピーエンドだもの。 おはよう。まだ眠いなら膝枕をしてあげましょうか。 ほんのひと時でも、戦を離れて… 安らいだ気持ちになることは、罪じゃないわ。 嬉しいわ。すぐに起きてくれて。 折角ですもの、少しはこうしてお話がしたいわ。 今日も二人で、素敵な一日にしましょうね。 --- S2 --- 寝顔が愛おしいのは、最初からずっと変わらないですね。 まさか、騎士になった後、 もっと特別な人生が待っているとは思わなかったわ。 いつか本当にこの戦が語り継がれたら… どうかわたしは物語の中で永遠に、あなたの傍にいさせて。 神竜様より先にいなくなってしまっても、 絵本の中でなら、いつでも会いにいけるから。 目が覚めました? このシーンは御伽噺に描いてほしくないわ… だって、あなたのこの表情は、 わたしだけの特別にしたいんだもの。 目覚めたときにわたしがいるのには慣れました?わたしは… あなたとの日々が日常になっても、 ここに来ることはやっぱり特別だわ。