=== アイビー === --- C1 --- 朝よ、神竜様… 全く…こんな陰気な女が起こしに来たら 寝覚めが悪くなるでしょうに… 早く済ませて、戻りましょう… 神竜様、起きて… おはよう… 外はいい天気だわ。 早く朝日を浴びて、 私が起こしに来たことなど忘れて頂戴… 神竜様は寝覚めがいいのね… 羨ましいわ。 私は眠ることも、 起きることも苦手だから… --- C2 --- 綺麗ね。ずっと見つめていたいけれど… それは許されない… 持ち回りで神竜様を起こすだなんて、 誰が考えたのかしら… 私、こういうのは苦手なの… とても緊張してしまうから…… お…おはよう…… 別に好きで来たわけではないわ… でも、貴方に面と向かって挨拶ができて、 少し嬉しい… 起きたわね。 それじゃ、私はこれで… 明日はもっと陽気な誰かが起こしに来ることを 祈っているわ… --- B1 --- 本当はずっと願っていたの。 聖地ソラネルに来ること、 そして…この祭壇で祈ること。 お父様に聞いたの。 ルミエル様はずっと、 イルシオンの王族をリトスに招こうとしていたそうよ。 でも、それは叶わなかった。 だから、私は… おはよう、神竜様。 少しだけ、ここで祈らせて頂戴。 ルミエル様に…遅くなったけれど、 私がここに来られたことが、届くように。 …… ああ、ごめんなさい。 少し祈りを捧げていたの。 けれどもう終わったわ。 おはよう、私の神様。 --- B2 --- この祭壇に、私が入って許されるのかしら… 祖国は邪竜信仰だった… でも、私は神竜が好きよ。 王女として、その気持ちを口にしたことはないけれど。 ここでなら、構わないかしら… …綺麗ね。 千年の眠りから覚める時も、 そんな風だったの? …そう。私も、見られたら良かったわね… おはよう。 私がいることを咎めないでいてくれて、感謝するわ。 やっぱり貴方は、優しい人… --- A1 --- ここに来るたびに、 私は許されたような気持ちになってしまうわ… 外の世界は疲れることが多いけれど… ここにいると何もかもが違う。 私は神竜様と共にいて、 初めて、自分でいられる気がするの… 目が覚めたのね… え? 朝から楽しいことでもあったのか、って… 私、笑っていた? そう…私、笑っていたのね… おはよう。 ふふ…随分無防備な寝起きだけれど… 私に心を許してくれているのなら、 嬉しいわ… --- A2 --- 神竜様…少し、会いたくなってしまって… 夢を見たの… 滅びゆくイルシオンの夢を。 目が覚めて、すぐここに来ようと思った… 貴方を見ると、あれはただの夢だと思える気がして… …聞いていたでしょう? 弱い私を軽蔑していいわ。 …ああ、そんなに優しい目で見ないで。 また私は、貴方に救われたわね… 起こしてしまってごめんなさい… 昔の嫌な夢を見て… 神竜様のところなら大丈夫だと思うなんて、 私は子供みたいね…… --- S1 --- 迎えに来たわ、私の神様… ふふ、なんだか新婚のようじゃない? 私には『約束の指輪』があるけれど… 貴方が宿る紋章士の指輪は、 他の皆にも嵌められるから… 少し、妬いてしまう時もあるのよ。 こんなことを考えてはいけないのに、いつも思ってしまうの。 ねえ…どうすれば貴方は、 私だけの神様になってくれるのかしら… おはよう。ねえ、近くに来て。 もっとよく顔を見せて。 ふふ、幸せ… 今この時だけは、貴方は私だけの人。 私だけの…パートナーよ。 私の声で目覚めてくれて嬉しいわ… 少し話をしてもいい? …ええ、ごめんなさい。早く会いたくて、 少しだけ、早く来てしまったの… --- S2 --- …何度見ても綺麗。 貴方はずっと、こうして眠っていたのよね。 不思議な気分だわ… 私は貴方のおかげで強くなれた。 悪い夢を見ても、戦場で何があっても耐えられる。 貴方が私を選んでくれたから、 それだけで全部平気なの… 好き。大好きよ。 何度言っても足りないくらい… 私は、貴方を愛しているわ。 おはよう。あら、顔が真っ赤よ… これで私の気持ちがわかったかしら。 これからも、何度も伝えるから… 覚悟していてちょうだいね。 今は私の声で目覚めてくれて、嬉しいわ。 でもたまに思うの… 貴方が千年の眠りから覚める瞬間にも、 私がいられたら良かったのにって。