=== ジェーデ === --- C1 --- 失礼します。 こうして寝所に立ち入るのは些か気が引けますが、 これが役目とあらば致し方ありません。 …神竜様、神竜様。 おはようございます。 私などの声掛けでは 寝覚めのご気分が優れぬかもしれませんが… ご容赦ください。 こんなにすぐ目覚められるとは… 敵襲があっても安心ですね。 では、私はこれにて。 --- C2 --- 騎士は祭壇へと足を踏み入れた… 祭壇に横たわる貴人の寝息に変化は見られない。 そこで騎士は派手に転倒し、貴人の眠りを妨げ… …なんてことはできないわね。 騎士は無難に声をかけ、 神竜を目覚めへと誘った… おはようございます、ご気分は如何でしょうか? 神たる竜は、騎士の足音により即座に目覚めた… おはようございます、神竜様。 --- B1 --- 静かね…ここで瞑想すれば集中できそう。 まだ少し時間があるわ。定刻まで瞑想をしましょう。 ……いけない、雑念が… …次の戯話の構想が降りてきた…… お目覚めですか。 では、私はこれで。 忘れぬうちにこの構想を書き留めておかねば… すみません、静寂を乱してしまいました。 直に定刻ですので、出発のご準備を。 --- B2 --- 騎士は神たる竜の静かな寝息を聞いた… 神竜様はお優しい方… この前、私の傍にいてくださったことからも、 そのことは明白です…いつかこの恩を返さねば… 今朝のご気分は如何ですか…? 仲間のことだけではなく、 ご自分のことも大事にしてくださいね…それでは… おはようございます。 昨日は、神竜様の仰る通り夕日が綺麗でした… 本日はきっと、良い天気になるかと。 --- A1 --- まさか、ソラネルでこのような愉快事が起こるだなんて… ここに来る時にあった面白いことが、 頭から離れない… ふっ…ふふふ…いけない。神竜様の御前で、しかし、ふふふ… すみません、笑い声で起こすなどという不敬を… 先程、果物の皮で転倒し、 それが我ながら面白い転び方で…ふふふ。 神竜様、聞いてください。 ここに来る前に果物の皮を踏み、転倒しました… 神竜様も、お気をつけて… --- A2 --- 定刻まで、扉をお守りしていました。異常はありません… 以前はご心配をおかけし、すみませんでした。 過去の因縁に巻き込んでも良いのだと… そのお言葉、嬉しかったです… おはようございます。 神竜様も、何かあれば私を頼ってください。 この鉄壁のジェーデ…必ずや、お力に… ! 目覚めておられましたか、 ならもう帰れと仰ってくださっても… そうですか。私と話をしたかったと… いえ、光栄です。 --- S1 --- 騎士は愛しき相棒の眠る部屋へと足を踏み入れた… 見慣れた祭壇には、やはり見慣れた相棒が横たわっていた… ふふ、私はこの光景が好きだわ。 何度見ても飽きることはなく、 どれだけ言葉を尽くしてもこの美しさを表現できない。 …でも、いいの。ずっと共にいて、 いつか最高の言葉を紡ぎ出せれば、いい。 ふふ、すみません。 つい笑みが。いえ、愉快事ではありません。 ただ、幸せだと思っていたのです… 私が、貴方の相棒となれたことを。 愛しき相棒はすぐにその目を開いた… ふふ、足音で私と分かったのですか? もしそうなら、とても嬉しい…おはようございます。 --- S2 --- ここに来ると…頬が緩んでしまう、気がするわ… 近頃の私はおかしいのです… 戯話の構想を練っているとき以外でも、特に… 『約束の指輪』を見ていると、笑みが零れてしまって。 いくら瞑想をしても冷静になどなれません… 貴方のことを思うと、 私は…まるで世界一の幸せ者になったかのような心地がするんです。 おはよう。ふふ、先ほどの話… もし聞かれていたら恥ずかしいですね。 私がどれだけ貴方をお慕いしているか、 もう隠せませんから… …ああ、貴方の顔を見ると、 もう取り繕えません… 人は愉快事だけでなく、 幸せでも…こんなに笑顔になれるのですね…