=== ルイ === --- C1 --- 僭越ながら、睡眠の邪魔をしに参りました。 しかし、本当に邪魔をするのは申し訳ないですね… 外の景色でも見て待ちましょう。 おや、あちらに良い花園が… ああ、お目覚めになりましたか。 これにて僕はお役御免となりましたので、 あちらの花園まで散歩に行ってまいります。失礼。 おはようございます。 無理に起こすのは忍びなかったので、助かりましたよ。 では、これで。 --- C2 --- 朝ですよ、神竜様。 …と言ってすぐ起きるわけありませんよね。 それにしても… 起きてすぐ目にされるのは、僕のような冴えない者よりも、 見目麗しい方の方が良いのではと思うのですが… そうですね、 例えば深層の令嬢や、眉目秀麗な青年騎士なんて… って、神竜様。いつから目覚めておられたのですか。 なんと…! 冷めてしまうと思って諦めたのですが、 すぐ起きてくださるなら紅茶をお持ちすればよかったです。 --- B1 --- 今日は神竜様と僕の組み合わせに向き合いましょう。 この部屋で花園を見ることが叶わぬなら、 作り出せばよいのです。 僕は見目麗しい女騎士。 僕は見目麗しい可憐な女騎士… まあ、神竜様。おはようございます。 ……ああ、すみません、 想像に入り込んでいましたが、 自分の声が低くて我に返りました。 …おや、向き合う暇もなくお目覚めになりましたが、 これはこれで。おはようございます。 --- B2 --- 弟たちを起こしに来るよりも、気分が高揚しますね。 三人もきょうだいがいると朝も大変でした。 ですが、大抵はこの一言で解決です。 …早く起きないと、朝ご飯を抜きにしますよ! おお、神竜様にも有効だったとは。 これは勉強になりました。 それでは思う存分、朝食を堪能してきてくださいませ。 こうしてすぐに目覚めてくださる点も、 実家とは比べ物になりません。 ああ、神竜様、一生ついていきますよ。 --- A1 --- 僕のこの予想は、当たるはずです… ふふ…皆さんが順番に来られるということは、 ここで待っていれば 神竜様と皆さんの組み合わせが 無限大に拝見できるということでは…! おはようございます。僕はすごいことに気が付きましたが… ずっとここで見張るのは不審ですので、控えることにいたします。 ああ、やはり。 今日はすぐお目覚めになると思って、 紅茶をお持ちしました。 故郷のブドウで香りづけをした、珍しいものですよ。 --- A2 --- 家族への手紙に、この起こし当番のことも書いてきました。 気持ちのままに書けばいいとの助言通りにしたら、 神竜様の話が多くなってしまいましたよ。 …! もしかして、僕は神竜様のこと… どうやら僕は神竜様を…… 弟たちに会わせたいと思っているのかもしれません。 ああ、その組み合わせはきっと、 和むでしょうね… おや、内容が気になりましたか? もちろん、神竜様についても書きましたよ。 朝は意外と寝起きが宜しいのだ…とね。 --- S1 --- 何度も起こしに来ているというのに、気恥ずかしいですね。 まさか、僕に『約束の指輪』をくださるとは。 僕は神竜様が誰に渡すのか、 その組み合わせに心をときめかせていたというのに… でも、内心ほっとしていたんです。 いつからか…貴方が他の人といる瞬間を見ると少し、 胸が痛むようになっていたので。 おはようございます。さあ、お手を。 何って、エスコートですよ。 僕を選んだからには… 甲斐甲斐しくお世話させていただきますから。 わっ、突然起きないでくださいよ。 遠くから見つめるのには慣れているのですが、 その…近くで見つめるのはまだ、慣れていなくて。 --- S2 --- さあ、朝ですよ。 今日はすぐ起きる気分ですか? それとも… もう少し寝たい気分ですか、まあそう思いましたよ。 …おや? 眠っている間は、 僕の渡した指輪を着けてくれているんですね。 嬉しいです。近頃やっと、 貴方と僕の組み合わせに慣れてきましたよ。 貴方の隣は誰にも譲りません。 たとえ、空想の中でも…ね。 まだ話したいことがあったのですが、 起きてしまっては仕方がありません。 続きは、紅茶でも飲みながらゆっくりと… いいですよね? ふふ、おはようございます。 そんなに急いで起きなくとも逃げません。 …これから僕は一生、貴方のお傍を離れないんですから。