=== モーヴ === --- C1 --- この軍の任務は中々に興味深いな。 神竜殿、朝です。お目覚めを。 ……起きないな。神竜殿? …やはり起きない。もしや、どこかお悪いのか…? ああ、目覚められましたか。 ヴェイル様も時折深く眠ってしまわれる時があるので、 肝を冷やしました。 何事もなく、良かったです。 おはようございます。 あなたを起こすという任が果たせましたので、 これにて失礼します。 --- C2 --- 明るい祭壇だな…俺には眩しすぎるが、美しい。 もし、あのまま四狗でいたなら… ここに来ることはなかったのだろうな。 この美しい景色を見ることもなく、 散っていったのだろうか…… …! 起きていらしたのですか。 盗み聞きなど…いえ、 今のは俺に非がありますね。 無論、選択に後悔はありません。では。 起きられましたか、神竜殿。 先ほど、ヴェイル様が会いたいと仰っていましたよ。 では、俺はこれで… --- B1 --- 祈り場は…やはりここが相応しいのだろうな。 ここからなら、届くだろうか。 届いてくれ…マロン。 お前を死なせてすまない… もっときちんと、褒めてやれなくて、すまなかった…… 眠りを乱してしまい失礼しました。 勝手ですが…あなたにも聞いていただけて 少し救われた心持ちです。 未だ残る…この胸の悔恨を。 すみません。 今宵は、暫しの入室をお許しください。 この祭壇で祈りたいのです。 今は亡き、同胞のために… --- B2 --- 俺にも等しく、起こし係は回ってくる… ふむ、この周りの薄い布が…行く手を阻んでくるな。 うっ、いかん、絡んでしまった…! 破らないように、そっと…そっと…よし! おはようございます。 …いえ、特に問題事はありませんでしたよ。 それでは俺は、 町で罪滅ぼしをして参りますので、これにて。 ここで申し上げるのも何ですが… 以前、あなたが俺を善人だと言ってくださったこと、 嬉しく思います。それでは。 --- A1 --- やはり、ヴェイル様の眠っていらした祭壇とは対照的だな… たまに、懐かしくなる… 隠された森の中、光の殆ど入らぬ祭壇を。 あの場所で眠るヴェイル様も、 このように静かで、美しかった… おはようございます。 …ふっ、やはりあなたとヴェイル様はごきょうだいですね。 寝顔も、寝覚めの仕草も、 よく似ておられる。 気になりますか? あの祭壇はいつも薄暗く、常闇の中にあるようでした… 俺はそちらの方が慣れていますが、 ここも、悪くありません。 --- A2 --- 本日も、共に人助けを致しましょう。神竜殿。 しかし…俺などがここに立ち入って、 果たしてルミエル殿はどう思われるだろうか。 あの方の御子を、俺が目覚めさせるなど… 今の話、聞いておられましたか。 …ルミエル殿は許してくれる、と? そうですか。 はい…俺は、あなたの言葉なら…信じられます。 今やっと気づきました。 ここに立ち入ることを最初から許されていたのは、 俺がずっと… あなたに信頼されていたということなのですね。 --- S1 --- お迎えに上がりました、我がパートナー。 あなたといると… 自分には無縁と思っていた、愛おしいという感情を覚える。 ヴェイル様が俺の主君であることに変わりはありませんが、 俺のただ一人、心に在るパートナーはあなたです。 この祭壇では、あなただけを見ている。 必ず守ると、この指輪に誓おう。 お目覚めですか。 …畏まるなと言われましても …ではこの時だけは無礼を許してください。 神竜ではなく、大切な者として触れる無礼を。 おはようございます。 今日も御身をお守りしましょう。 このモーヴ、忠誠は主君に捧げましたが… この心は、あなたに。 --- S2 --- 祭壇に足を踏み入れても、 もう気が引ける心持ちはしない… さあ、起きる時間ですよ。…ふっ、こうしていると 今が戦時であるということを忘れてしまいそうだ。 もしも平和になったら… 俺は神竜殿と暮らすようなことがあるのだろうか。 我ながら甘い夢だ…このような夢を見ることも、 あなたが教えてくれたのですよ。 おはようございます。 今朝はあなたのことを、 より強く思ってしまう。 …お慕いしております、神竜殿。 口にすると、気恥ずかしいですね。 嬉しいものですね、 俺の気配で起きてくださる瞬間を見るのは。 この気持ちが許されたのだと思い知らされて… 幸せです、神竜殿。