=== スタルーク === --- C1 --- 僕なんかが起こしに来てごめんなさい… こんな神聖な場所に立ち入っていいのでしょうか… でも、僕なんかに与えて貰ったお仕事を放りだすわけには… あの、神竜様… お、おはようございます! 眠りを邪魔されてご不快でしたよね、すみません、 すぐに可及的速やかに、大至急立ち去りますので…! ああっ、うるさかったですか? それとも存在が嫌でしたか? どちらにせよすみませんでした、帰りますね! --- C2 --- 失礼します…ブロディア王子の、ディアマンドじゃない方です。 わあ…綺麗です。 神竜様の寝相も、寝顔も完璧。 うう、それに比べて僕は… 寝相は悪いし寝言は言うし、なんか落ち込んできた… おはようございます。 あの、神竜様の寝姿、すごくお綺麗なんですね。 …あっ、お気に障ったら、 たいへん申し訳ありませんでした! ああ、良かった。 お仕事の一つもこなせないと、いよいよダメ王子ですから。 起きてくださってありがとうございます。 --- B1 --- し、失礼します… 朝起こしに来てほしくない王子第一位の、僕です… こんなに気持ちよさそうだと、 起こすのが躊躇われますね… この寝顔をお守りしたいのに、 壊すのが僕の役目だなんて…! ああ…起きてしまわれた。 さぞかし美しい夢をご覧になっていたのに、 起き抜け一番に見るのが僕の顔で、ほんとすみません… あ…僕なんかの声で起きてくださって ありがとうございます。 明日の起こし係は、絶対に僕より素敵な方ですので…! --- B2 --- わあ、寝姿も神々しい…眩しくて直視できません… 神竜様と僕の命の価値は同じだと言ってくださいましたけど… もし天秤に載せたら神竜様の命の方に、 勢い良く傾くに違いないです… おはようございます…起こし係、僕なんかですみませ… え? 嬉しいって、本当ですか… えへへ、お世辞でも、光栄です… あ、ご自分で起きられるなら、 僕要りませんでしたよね…! のこのこ現れてすみません、 呼んでないのに来てすみませんん! --- A1 --- どうも…起こし係になると緊張で前の日眠れない、僕です… はあ…寝ていないせいか不覚にも今、眠気が… いや、ここで寝るわけには…でも… ぐー、ぐー、ううん、それ、僕じゃなくてゴミです… …はっ! 僕寝てました!? なんてことだ…神聖な祭壇で立ったまま寝るなんて! 神竜様、すみませんでしたーっ! 僕なんかの呼びかけですぐ起きてくださるなんて、 神竜様すごくいい方ですよね… 柄にもなく、嬉しくなってしまいます… --- A2 --- はあぁ…神竜様をお誘いするなんて、 緊張しすぎて死にそうです… よく考えたら干し肉をもってここに来るのも不審者すぎる… いや、ダメだ。僕らしく、 自然にお誘いするんだ頑張れスタルーク…! おっ…おはようございます神竜様、 あのっ、これ…肉です。へへ、その… この前のオオカミと遊びに行きません? ……言えたーっ! ああー! まだ心の準備ができていないのに起きてしまわれた…! 神竜様、この前のオオカミと、 あそ、遊びに行きません…? --- S1 --- 僕です…スタルークです… 僕、自分のことをすぐ卑下してしまいますけど… この場所では、あなたと二人きりの時は 言わないようにしたいんです。 だって…あなたが、僕を選んでくれたから。 …必ずあなたに似合う男になりますから、 惚れ直す準備をして、待っていてください。 あ、おはようございます! え、さっき言ってたことですか? …ごめんなさい、秘密です。 でもその時が来たら、覚悟してくださいね。 おはよう。起きてくれて嬉しいです。 …やっぱりあなたは綺麗ですね。 何回見ても、慣れないくらい。 --- S2 --- 大切な人を起こしに来ることができて、嬉しい僕です… …僕が差し上げた宝石、ここに置いてくれているんですね。 うん、やっぱりあなたによく似合います。 父上も、喜んでるだろうな… もしルミエル様がご存命なら、 やっぱりご挨拶したのでしょうか。 緊張するけど、僕はこう言います… 大切な神竜様を、幸せにします、って。 あ…あーっ、今の、聞いてました!? 我ながら恥ずかしい…で、でも… 僕の本心なので、こればっかりは、謝ったりしませんよ。 そ、そんなに早く起きたら、 嬉しい顔を見られてしまうじゃないですか。 …ああ、あなたの前ではかっこよくいたいのに、 まだ、ダメですね…